横須賀市で26日に開かれた米退役軍人らが平和を語る集会で、元米海兵隊員マイク・ヘインズさんは、2003年にイラク侵略の地上部隊に加わった経験について
「敵の拠点として襲撃した家が、実際はただの民家のことも多かった」、「おびえる子どもの泣き声が今も寝る時に聞こえる」、「テロリストを倒すと乗り込んだが、テロ行為をしていたのは私たちの方だった」と、侵略戦争の残虐さを生々しく語りました。
イラクでは、当時から米国の「政府+米軍需産業+シンクタンク」が一体化した「戦争によってお金を稼ぐシステム」があったということです。
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元米海兵隊員「戦争で平和はつくれない」 イラクでの経験踏まえ
東京新聞 2017年11月28日
二〇〇三年のイラク戦争に参加した元米海兵隊員マイク・ヘインズさん(41)が二十六日、横須賀市であった退役軍人らが平和を語る集会に参加し、自らの経験を踏まえ「戦争で平和はつくれない」と訴えた。
〇三年三月に首都バグダッドを空爆後、米軍が展開した陸上作戦に加わった。「敵の拠点として襲撃した家が、実際はただの民家のことも多かった」と振り返り、「おびえる子どもの泣き声が今も寝る時に聞こえる」と明かした。
戦争は憎悪の連鎖を生み、「イスラム国」(IS)の台頭を招いたともいわれる。「テロリストを倒すと乗り込んだが、テロ行為をしていたのは私たちの方だった」と悔やむ。
現地では、ビジネスを始めようとする米国の業者に多く出くわした。「米国には政府と軍需産業、シンクタンクが一体になり、戦争によってお金を稼ぐシステムがある」と指摘。米軍と一体化が進む自衛隊の現状を懸念し、「日本も同じ道を歩まないか」と警鐘を鳴らした。
ヘインズさんは、退役軍人らでつくる米国の反戦団体「ベテランズ・フォー・ピース」(VFP)のメンバー。集会には日本支部(VFPJ)代表の元陸上自衛隊員、井筒高雄さんも姿を見せた。(福田真悟)