憲法公布日の3日、国会議事堂前で行われた市民団代主催の「安倍9条改憲NO!全国市民アクション 11・3国会包囲大行動」には、約4万人の人々が参加しました。
枝野氏や志位氏、それにノーベル平和賞を受賞したICANの国際運営委員の川崎哲氏らが参加しました。
同趣旨の集会は、京都、大阪など全国各地で取り組まれました。
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「9条はアジアの宝、守りでなく攻めの運動を」
〜安倍9条改憲NO!国会包囲に4万人
レイバーネット 2017年11月3日
「9条はアジアの宝です。これがなくなったら日本は新たな軍国主義国家になる恐れがある。アジアは軍拡競争の悪循環に陥るだろう。9条を守る姿勢でなく攻めの姿勢でいってほしい。日本は世界の平和運動のセンターになれる」。韓国の100万キャンドルのリーダーであるキム・ヨンホさんがこう演説すると、大きな拍手が起きた。
11月3日、憲法公布日の「安倍9条改憲NO!全国市民アクション 11・3国会包囲大行動」は、約4万人の人々で埋めつくされた。参加者にインタビューすると「安倍はやめてほしい」「戦争を防ぎたい」「9条改憲は絶対にだめ」という声ばかりだった。
スピーチに立った枝野立憲民主党代表は、「憲法の危機感を感じている国民はまだ多くない。ここの内側だけでなく外側にいる人たちに気づいてもらい、より幅広く大きな輪に拡げていこう。きょうはその第一歩にしよう」と呼びかけた。参加者は圧倒的に60代以上のシニア層で、若者にどう広げていくかが今後の課題だろう。(M)
18歳の参加者にインタビューした。若者の政治参加について。「テレビの影響力が大きい。アメリカのように、有名人がテレビで自由に政治について意見表明ができる雰囲気になることが大事だと思う」。
日本国憲法公布71年 改憲・護憲を主張する団体が訴え
NHK NEWS WEB 2017年11月3日
日本国憲法が公布されて3日で71年となります。憲法改正をめぐる国会での議論が今後、活発になることが予想される中、改憲・護憲を主張する団体が街頭でそれぞれの主張を訴えました。
先月の衆議院選挙では、憲法改正を初めて公約の重点項目に盛り込んだ自民党が公明党と合わせて改憲の発議に必要な全議席の3分の2を上回る結果となりました。
憲法の公布から71年となった3日は改憲・護憲を主張する団体が街頭でそれぞれの主張を訴えました。
このうち東京・新宿区では憲法改正を主張する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」のおよそ20人が「憲法への自衛隊の明記が必要だ」などと訴えました。
この団体の外村聖典さんは「先月の選挙を経て憲法改正の機は熟した。自衛隊の社会的な地位を守るため、憲法9条への明記を訴えたい」と話していました。
一方、国会前では憲法9条改正に反対する「全国市民アクション」が集会を開き、主催者発表でおよそ4万人が「戦争する国にするのは絶対に反対だ」などと声を上げました。
集会ではことしのノーベル平和賞に選ばれたICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンの川崎哲さんが「核廃絶と9条による平和は先の戦争で学んだ大きな目標だ。憲法に自衛隊を明記すれば、自衛隊の権限を拡大してしまうおそれがある」と訴えました。