平和憲法を尊重される天皇に対して、安倍首相が不満を抱いていることは良く知られているところです。
天木直人氏は、安倍内閣が、「天皇陛下は退位の儀式で自ら皇位を譲る意思は明示せず、あくまで退位特例法に基づき皇位を退く趣旨や国民への感謝の意を告げる『お言葉』を述べるだけ」に決めたことに対して、「神をも畏れぬ安倍首相の天皇退位お言葉封じ」と批判しました。
また、眞子さまの『結婚延期』についても、安倍首相は「自分たちでまいたタネでしょう」と突き放したということです。何とも寒々しい心の持ち主です。
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神をも畏れぬ安倍首相の天皇退位お言葉封じ
天木直人のブログ 2018年2月16日
ついに来るべきものが来たという思いだ。
きょう2月16日の日経が、天皇陛下の退位時のお言葉について次のように報じた。
政府は2019年4月30日に天皇陛下が退位され、翌5月1日に皇太子さまが即位するのに伴う一連の皇位継承の儀式の概要を固めたと。
そこまではいい。その後に、日経は次のように書いた。
陛下は退位の儀式で自ら皇位を譲る意思は明示せず、あくまで退位特例法に基づき皇位を退く趣旨や国民への感謝の意を告げる「お言葉」を述べるだけだ、と。
天皇の政治関与を禁じる憲法との整合性を重視するためだ、と。
これは、2016年8月8日に天皇陛下が国民に問いかけられたあの「お言葉」を、二度と繰り返させない、という、安倍首相の強い意思表示にほかならない。
あの時、天皇陛下は、天皇の政治関与を禁じる憲法に抵触する危険をあえて覚悟の上で、国民に問いかけられた。
日本と日本国民の統合の象徴である天皇がなすべき事は、平和を願う事と弱者に寄り添うことだと自分は考えてそれを実践して来た。それで正しかったのだろうか。国民はそれをどう思うかと。
これは、安倍首相の憲法9条否定の政治姿勢に対する、これ以上ない天皇陛下の御異議であり、そうさせてはならないという、いわば勅令だ。
だからこそ、それを再び退位のお言葉で天皇が繰り返す事は、安倍首相にとって、決してあってはならない事なのだ。
天皇陛下のお言葉封じともいうべき、この安倍首相の傲慢さは、「神をも畏れぬ」、あるいは「天をも畏れぬ」傲慢さだ。安倍首相の増長、ここに極まれりだ。
残念ながら、安倍首相を阻止できる人物は今の日本にはただの一人もいない。
いまの政治では、安倍暴政は阻止できない。
ならば、平和を願う国民の手で、いまこそ新党憲法9条をこの国の政治の中に誕生させ、憲法9条によって安倍首相に鉄槌を下す時だ。
それこそが、2016年8月8日の天皇の「お言葉」に対する国民の答えであり、みずから語る事の出来ない天皇陛下の無念を晴らす王道である(了)
結婚延期を「自分たちでまいたタネ」とつぶやいた安倍首相
天木直人のブログ 2018年2月17日
眞子さまの「結婚延期」は、まことに不幸で残念な事である。
その事について書かれたものを読めば読むほどつらくなる。
ところが、それを、「自分たちでまいたタネでしょう」と安倍首相が突き放したというのだ。
結局、皇室はこちらに頼ってくるしかない、と安倍首相がほくそ笑んだというのだ。
発売中の週刊現代(3月3日号)がそう書いている。
もし、これが本当ならとんでもない発言だ。
ことごとく天皇陛下と対立して来た安倍首相の正体見たりだ。
こんなことを書かれて見逃すとしたら、安倍首相はその発言を認めた事になる。
もし週刊現代の記事が間違っていた事を書いたとすれば、ただでは済まない。
はたして、この週刊現代の記事は、大問題に発展するのだろうか。
私は注目している(了)