2018年2月28日水曜日

北朝鮮に非核を求めるより米国の核戦略批判が先

 天木直人氏が、「北朝鮮に非核を求めるより米国の核戦略批判をするのが先だ」とする尤もなブログを発表しました。

 関連して「世に倦む日々」氏の「金与正を侮辱し悪罵し人格否定する日本のマスコミ 右翼の焦り」を併せて紹介します。
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北朝鮮に非核を求めるより米国の核戦略批判をするのが先だ
天木直人のブログ 2018年2月27日
 北朝鮮と韓国の南北対話の気運が出て来たというのに、それを歓迎するどころか、どの報道を見ても、否定的、警戒的なのは異常だ。
 産経や読売が北朝鮮のほほえみ外交に騙されるなと書き、それに屈する文在寅韓国大統領を批判するのはわかる。
 しかし、朝日や毎日や、東京新聞までも、北朝鮮の非核化が米朝対話の前提だと社説で掲げているのには絶望させられる。
 北朝鮮や韓国嫌いに世論を仕向けたメディアが、その世論に迎合して北朝鮮や韓国を叩く。
 見事なマッチポンプだ。
 いいだろう。
 唯一の被爆国である日本のメディアが核を放棄しようとしない北朝鮮を批判するのはわかる。
 しかし、日本のメディアが真っ先に批判すべきは、核戦略を見直して核攻撃で北朝鮮を脅かす米国だ。
 そんな米国に100%追随して、米国の核戦略見直しを受け入れた安倍・河野政権だ。
 非核三原則を破ってまで米国の核戦略見直しを支持した安倍・河野政権を批判することなく、非核化という言葉で北朝鮮に核放棄を迫る大合唱をくり返す。
 朝日や毎日や東京新聞までも、安倍首相を助けているのである(了)


金与正を侮辱し悪罵し人格否定する日本のマスコミ 右翼の焦り
世に倦む日々 2018年2月16日
日本のマスコミ報道の金与正バッシングが凄まじい。無理やり悪女に仕立てて口汚く叩いている。昨夜(15日)のプライムニュースでは櫻井よしこが出演し、金与正を「死臭の漂う女」と言って貶めていた。ある程度の罵倒は予想していたが、そこまでの悪口は非常識に過ぎるのではないか。三浦瑠麗の「スリーパーセル」の発言もそうだが、日本のマスコミ空間で、北朝鮮に対する誹謗中傷なら何を言っても構わないという風潮が蔓延している。北朝鮮に関わる存在を全否定して攻撃するための粗探しや虐待の言説に拍車がかかっている。まさにリンチそのものだ。若い女性が国際政治の大舞台で孤独に頑張っている姿を見て、個人として、もう少し内在的な視線を送ることはできないものか。少し視点を変えて公正に金与正を見てやれば、彼女はいつ金正恩に殺されてもおかしくない人物だ。この重要な外交でヘマをやった場合、韓国側との交渉過程で、あるいは宿舎での挙動で、少しでも兄に不信を買う態度を疑われて怪しまれた場合、即、告発され粛清されておかしくない立場にある。事実上のNo.2で白頭の血統という地位と身分であるからこそ、平壌での本人は常に危険な境遇に置かれているのであり、その緊張と精神的重圧は想像を絶するものがある 

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