安倍首相は「北朝鮮が日本を攻撃すると公言している」として、軍備拡張の必要性を訴えていますが、それは話が逆です。北朝鮮はもう20年来日本を射程範囲に収めるミサイル=ノドンを数百基所有していますが、これまで「日本を攻撃する・・云々」と述べたことはありませんでした。
北朝鮮が「日本列島を丸ごと海中に葬る」とか、「原発を攻撃する」と言い出したのは最近のことで、それはトランプ大統領が北朝鮮を威嚇する度に安倍首相がそれを煽り、一緒になって北朝鮮を威嚇することが繰り返された結果です。因果応報と言うべきものです。
それだけではなく、安倍政権は2015年9月には広範な国民の反対を押し切って、憲法で禁じられている集団的自衛権の行使を含む安保法(戦争法)を成立させました。その結果、もしも米国が北朝鮮を攻撃すれば日本は米国と一体の敵対国になるので、北朝鮮が日本を攻撃対象にするのは当然のことです。
そのとき原発を攻撃すれば核爆弾をはるかにしのぐ破壊と汚染が起きるので、生死の瀬戸際にある北朝鮮がそれを選択するのは大いにあり得ることです。
要するにすべては安倍首相が招いた危機です。
原発が攻撃される悲劇を避けるためには、日本は今すぐに全ての原発を止めるとともに、全ての原発から核燃料を疎開させることが必要です。
米軍のトップが、朝鮮半島有事の際には「最終的には海兵隊や地上部隊が投入され、同盟国の軍隊と一緒に戦うことになる」と述べました。自衛隊に参加させるということです。
「戦争法」が目指したものは正にそれなので、日本はもうそれを拒否することはできません。安倍首相はさぞかし大満足でしょう
日本国民は、今そういう人間が首相の座についていることを自覚すべきです。
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自衛隊が北と地上戦? 米軍制服組トップが日本の参戦示唆
日刊ゲンダイ 2018年2月8日
「朝鮮半島で戦争が起きれば、同盟国と一緒に“汚い戦争”を戦うことになる」――米軍の制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は米海兵隊員の質問に対してこのように述べ、朝鮮半島での有事の際は、同盟国も含め地上軍の投入が避けられないとの考えを示した。AFP通信が6日に報じた。
同通信によると、ダンフォード議長はオーストラリア北部のダーウィンに駐留している米海兵隊部隊を視察した際、隊員から「(1950年の)朝鮮戦争のような被害をどのようにして避けるのか」と質問された。議長は米軍の軍事力が当時と比べて格段に向上していることを指摘した上で、「最終的には海兵隊や地上部隊が投入され、同盟国の軍隊と一緒に戦うことになる」と答えた。
一方、マティス国防長官は先月15日、カナダ・バンクーバーでの北朝鮮問題に関する外相会合関連の夕食会で「米国には作戦計画があり、準備もできている」と発言して注目を集めた。
ダンフォード議長が言う「同盟国」が日本と韓国であることは自明だ。自衛隊が朝鮮半島で戦う悪夢がいよいよ現実味を帯びてきた。