ワシントンで1日、米政府のイスラエルへの軍事支援に反対し、停戦を求める行進が行われました。若者ら参加者は、「私の税金を使って子どもを殺すな」「ジェノサイド(集団殺害)を正当化できるものは何もい」などと書かれたプラカードを掲げ、「今すぐ停戦を」「パレスチナに自由を」と声を上げました。
また1日の欧州連合(EU)首脳会議に先立ち、EU職員1500人以上が、EUの首脳がパレスチナ自治区ガザでの平和、人権擁護、国際法順守の保障に貢献するというEU条約に基づく法的義務を巣たすよう求め、EU指導部がその模範を示すことを期待しているとする共同書簡を発表しました。
米国やEUの指導部のイスラエル寄りの姿勢が多くの人たちの反感を買い批判を浴びていることが明らかになりました。実際EUの指導部が米国に盲従している姿は異常です。
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私の税金で子どもを殺すな 米首都で政府に抗議
しんぶん赤旗 2024年2月3日
【ワシントン=石黒みずほ」イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの侵攻を続ける中、米首都ワシントンで1日、米政府のイスラエルへの軍事支援に反対し、停戦を求める行進が行われました。若者ら参加者は、「今すぐ停戦を」「パレスチナに自由を」と声を上げました。
ガザ停戦・軍事支援中止要求
行進は「パレスチナ若者運動」など複数の団体が主催しました。行進の前に行われた集会では
▽永続的な停戦
▽米政府によるイスラエルヘの軍事支援の中止
▽国運パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出停止の撤回
-などの要求項目が読み上げられました。
参加者は、パレスチナの旗やアラブの伝統的頭巾クーフィーヤを身につけて連帯を表明。「私の税金を使って子どもを殺すな」「ジェノサイド(集団殺害)を正当化できるものは何もい」などと書かれたプラカードを掲げました。
行進は通勤者が多い早朝に行われました。同じ時間帯には、活動家らが政府職員らも利用する域内5カ所の主要進路を封鎖。ガザでのジェノサイドに加担する米政府への抗議の意を示しました。
行進に参加した大学の研究員(24)は「私たち米国民は、ガザで起きている残虐行為の共犯者となっている。世界で覇権主義的な行動をとってきた政府に抗議し、全ての国が自由になるまで声をあげたい」と話しました。
「対イスラエル武器禁輸を」
EU職員1500人 首脳に要求
1日の欧州連合(EU)首脳会議に先立ち、EU職員1500人以上が、EUの首脳がパレスチナ自治区ガザでの平和、人権擁護、国際法順守の保障に貢献するというEU条約に基づく法的義務を巣たすよう求める共同書簡を発表しました。
これを報じたネットメディア「EUオブザーバー」は、ガザ問題ででEUがイスラエル支持政策をとっていることに対する「職員の中にある怒りと憤慨の最新の兆候だ」と指摘しました。
書簡は現議長国ベルギーのデクロー首相宛て。昨年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル襲撃以来、ガザで殺害された人々の数は「欧州委員会の全職員の数にほぽ等しい」とし、「EUの職員、EUの市民として、EU指導部がEU条約を順守する模範を示すことを期待している」と述べています。
書簡は、イスラエルに対する武器の禁輸、EUとイスラエルの協力協定の停止などを要求。イスラエルが国際法上の義務を順守するようEU首脳はこれまで働きかけてこなかったと批判しています。
書簡はまた、ウクライナ侵略をめぐってEUがロシアに行っだ同様の措置をイスラエルにとることによって、同国の現在の軍事行動を終わらせるための影響力を行使すべきだ、と述べています。
昨年10月、フォンデアライエン欧州委員長がイスラエルに対する「強く即時の支持」を表明した際、800人以上のEU職員が懸念を表明。同12月には、職員による興例の座り込みの抗議行動も行われました。