25日、集団的自衛権の行使容認に反対する集会「平和を守るのは誰か 戦争する国づくりを問う」が開かれました。
講演した青井未帆学習院大教授は、安倍政権が憲法解釈変更の閣議決定を目指していることに対して「前例がなくおかしい。こんな恐ろしい政治はない」と批判する一方で、閣議決定した場合でもその後の法整備の動きをいかに止めるかが重要だと訴えました。
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【平和国家どこへ】 「前例なくおかしい」 憲法学者ら政権批判
共同通信 2014年6月26日
集団的自衛権の行使容認に反対する集会が25日、東京都内であり、講演した青井未帆 (あおい・みほ) 学習院大大学院教授(憲法学)は、行使を認める憲法解釈変更の閣議決定を目指す安倍政権を「前例がなくおかしい。短期間で決めてはいけない。こんな恐ろしい政治はない」と批判した。
集会は「平和を守るのは誰か 戦争する国づくりを問う」をテーマに東京合同法律事務所が主催し、約150人の市民らが参加。青井教授は「最高責任者だからといって何でも決めて良いわけではない」と強調し、閣議決定した場合でも「法律で権限が発生しない限り行使できない」と述べ、その後の法整備の動きをいかに止めるかが重要だと訴えた。
同事務所の 横山雅 (よこやま・まさる) 弁護士も基調講演で「国家権力を制限する憲法を、内閣が一方的に変えることになる」と、政権の動きをけん制した。
参加した 翻訳家の 池田香代子 (いけだ・かよこ) 氏も 「憲法解釈の変更は国の在り方をがらりと変える。主権者は私たち。『認めることはできない』と大きな声で言いたい」と話した。