5月から米軍三沢基地(青森県)にも無人偵察機グローバルが配備されましたが、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日、2001年9月から昨年末にかけて、世界各地で起きた米軍無人機の墜落や衝突などの重大事故が少なくとも418件に上り、うち194件は損害額が2億円以上の重大な事故であると報じました。
なお、この数字には、CIA(中央情報局)が運用しているく無人機の事故は含まれていないということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
米軍の無人機事故、01年以降418件
TBS 2014年6月21日
アメリカの有力紙・ワシントンポストは20日、2001年以降、アメリカ軍が飛ばした無人機の事故が400件以上に上ると報じました。
ワシントンポストが情報公開法に基づき入手したアメリカ軍の情報として報じたところによりますと、アメリカ軍による無人機飛行のうち、2001年9月から去年末までの間、418件の事故が発生していたということです。このうち194件は損失額が少なくとも200万ドル以上の重大な事故「Aクラス」に属し、残る224件は損失額が50万~200万ドルの「Bクラス」の事故だったということです。
中には、アフガニスタン上空で飛行中だった空軍輸送機に無人機が衝突したケースや、アメリカペンシルベニア州の小学校の校庭に墜落したケースもあったということですが、いずれの事故も人的な被害は生じませんでした。先月、日本で初めて三沢基地に配備された無人偵察機「グローバルホーク」も、5件の墜落事故が報告されています。
アメリカ軍は「これまで人的被害は出ていない」と無人機の安全性の高さをうたってきましたが、被害寸前の重大なケースがこれまで起きていたことが明らかになりました。
一方、同じく無人機を運用するCIA(中央情報局)による飛行実態は、今回、明らかになっていません。