安倍政権が目指す憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認に反対する集会やシンポジウムが19日、国会周辺で相次いで開かれました。
「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」が官邸前で開いた集会には市民約500人が参加しました。
憲政記念館でのシンポでは、政治評論家 森田実さんや俳優 菅原文太さんがこうえんをおこないました。
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共同通信 2014年6月20日
安倍政権が目指す憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認に反対する集会やシンポジウムが19日、東京・永田町の国会周辺で相次いで開かれ、市民らが「憲法9条を壊すな」「与党で勝手に決めるな」と抗議の声を上げた。
「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」が官邸前で開いた集会には市民約500人が参加。さいたま市の予備校生 田中雄馬 (たなか・ゆうま) さん(19)は「9条を持つ日本は世界に非暴力を訴えられる唯一の国だと思うし、戦争に加担すべきじゃない。解釈変更ではなく、ちゃんと国民に改憲の是非を問うべきだ」と厳しい表情。
東京都台東区の女性会社員(48)は「子どもの将来が不安で参加した。与党だけで議論が進められている。流れを止めたい市民はどうすればいいのか」と困惑した様子だった。
憲政記念館でのシンポでは、政治評論家 森田実 (もりた・みのる) さんが「国会は首相が右を向けと言えば右を向く状態で、暴走を止められない」と指摘。俳優 菅原文太 (すがわら・ぶんた) さんは「(戦時中)出征する若者を何度も見送ったが、帰ってきたのは半数に満たない。その思いを今の若者にさせる訳にいかない」と訴えた。
首相官邸前で集団的自衛権行使容認に反対し開かれた集会=19日夕