6日の正午過ぎ、雨の中、東京・銀座の目抜き通りを主婦ら女性ばかり約200人が、集団的自衛権の行使容認に反対のデモ行進を行いました。
安倍晋三首相が先月15日の記者会見で、邦人輸送中の米艦防護について説明した際、イラストに不安そうな母親と子供が描かれたことについて、行使容認をあおるものだと反発する婦人団体が主催しました。
東北電力巻町原発設置計画に対する住民投票で、1996年8月、60%が反対票を投じて設置を断念させた新潟県旧巻町の反対運動を描いた、映画「渡されたバトン さよなら原発」でも、女性たちが始めた折り鶴運動やハンカチの万国旗運動などが、原発設置反対の運動の盛り上がりを支えたという風に描かれています。
また与党公明党の支持母体である創価学会は5月16日に、「集団的自衛権を限定的にせよ行使するという場合には、憲法改正手続きを経るべきである」という主旨のコメントを発表しましたが、そこでも一番強硬に行使容認に反対しているのは婦人部だといわれています。
平和と安心・安全を志向する女性の底力が改めて注目されます。
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集団的自衛権:女性ばかりの反対デモ 東京・銀座
毎日新聞 2014年06月06日
集団的自衛権の行使容認に反対する主婦ら女性ばかり約200人が6日、東京・銀座の目抜き通りをデモ行進した。安倍晋三首相が先月15日の記者会見で邦人輸送中の米艦防護について説明した際、イラストに不安そうな母親と子供が描かれたことについて、行使容認をあおるものだと反発する婦人団体が主催。参加者は「安倍さん、憲法守ってよ!」「勝手に憲法変えないで!」と気勢を上げた。
大雨の中、色とりどりのレインウエアに身を包んだ参加者は、シュプレヒコールを繰り返しながら約1.2キロを行進。西東京市の団体職員、池田亮子さん(35)は「4歳の長男が将来、戦争に行かされて人を殺したり、殺されたりしたくないので参加した。母親たちは怒っている」と話した。【野島康祐】