大雨が予想されていたなか、「戦争をさせない1000人委員会」主催の集団的自衛権行使反対集会が、12日、日比谷野外音楽堂で開かれ、約3000人の危機感を抱く市民たちで野外音楽堂はほぼ満席となりました。
1000人委員会はその日、「解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対し、戦争するためのすべての立法に反対する」署名175万筆余を衆参両院の副議長に提出しました。首相官邸は受け取りを拒否したということです。
集会には、大江健三郎氏、澤地久枝氏、落合恵子氏などとともに菅原文太さんも参加し、挨拶しました。
落合恵子さんは、挨拶の中で「ここまで市民を無視し、ここまで市民を冒涜する内閣を私たちはかつて見たことがあったでしょうか。ここで怒らなければ市民ではありません」と語りました。
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集団的自衛権に反対 都内で集会
NHK NEWS WEB 2014年6月12日
集団的自衛権などを巡る13日の与党協議を前に、俳優の菅原文太さんらが12日夜、都内で開かれた集会に参加し、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認は認められないと訴えました。
集会は東京・千代田区の日比谷野外音楽堂で午後6時半に始まり、俳優の菅原文太さんや作家の大江健三郎さんなど、主催者の発表でおよそ3000人が集まりました。
このなかで菅原さんは「小学2年生の時に父が戦地に行き、6年後、生きて帰って来たが、人生を棒に振った。戦争は絶対にしてはいけない。子どもや孫のためにも反対しましょう」と訴えました。
主催したグループは各地での集会を通じ、集団的自衛権の行使容認に反対する署名活動を行っていて、これまでに集まったおよそ176万人分の署名を12日、安倍総理大臣にあてて提出したということです。
集会に参加した横浜市の62歳の女性は「何か行動を起こさないと状況が変わらないと思って来ました。ほかの国の人を殺したり、日本人が殺されたりすることがないよう、憲法を大事にすべきだと思います」と話していました。
集まった人たちはこのあと総理大臣官邸前に移動し、「戦争はさせない」などと呼びかけながら、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更を閣議決定しないよう訴えました。