集団的自衛権の行使容認をめぐる動きがヤマ場を迎えるなか、17日も各地で反対集会やデモが行われました。
松本地区労連などの実行委が松本駅前広場で開いた集会には、約70人が参加しました。
長野市では、「日本と信州の明日をひらく県民懇話会(県革新懇)」などが参加を呼び掛けて、「集団的自衛権行使容認反対及び特定秘密保護法廃止を訴える集会」が上千歳広場で開かれ、80人余が参加しました。
福井市では、17日夕、秘密保護法阻止福井県連絡会が呼び掛け、福井市中央公園で集団的自衛権行使容認に反対する決起集会が開かれました。130人余りが集まり、集会後は市街地でデモ行進を行いました。
高松市では、「香川革新懇」が田町交番前で集会を開き、集会後横断幕やのぼりを手に商店街をデモ行進しました。
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集団的自衛権の行使容認 松本・長野で反対の声
信濃毎日新聞 2014年6月18日
集団的自衛権の行使容認をめぐる動きがヤマ場を迎える中、松本、長野市の中心市街地で17日、行使容認に反対する集会やデモ行進があった。戦争体験者や子どもを持つ母親らが「黙っていられない」と、反対の声を上げ続けていくと訴えた。
松本地区労連などの実行委が松本駅前広場で開いた集会には約70人が参加。戦争体験者の男性が「今こそ敗戦後の平和な世の中をつくってきた憲法9条を守らないといけない」などと演説した。9歳と5歳の子どもを持つ松本市里山辺のパート従業員福田里英さん(43)は集会で「当たり前のように日本は平和だと思っていたが、昨年末に特定秘密保護法が成立した時にはショックを受けた」と振り返り、「集団的自衛権行使容認も着々と進む。子どもたちを前に何もせずにはいられない」と言葉を強めた。
長野市の上千歳広場では、集団的自衛権行使容認反対とともに、特定秘密保護法廃止を訴える集会が開かれた。
「日本と信州の明日をひらく県民懇話会(県革新懇)」などが参加を呼び掛け、80人余が参加した。那覇市出身で沖縄戦を経験した親里千津子さん(82)=長野市宮沖=はマイクを手に「戦争体験者がどんどん減っているが、黙っていてはいけない。一人一人の行動が大きくなることを信じて声を上げよう」。沖縄戦の艦砲射撃で母親と祖父を目の前で亡くし「戦争も平和も人間がつくるもの。絶対に戦争をつくり出すことに手を貸してはいけない」と訴えた。
参加した長野市川中島町今里の主婦滝沢ケイ子さん(67)は「同年代の人は共感してくれる人が多いが、若い世代にはなかなか伝わらない」と感じる。「9条をないがしろにし、戦争ができる国にする流れができてしまっている」と危機感をあらわにした。
集団的自衛権行使容認に反対デモ 福井県革新懇など決起集会
福井新聞 2014年6月18日
安倍晋三政権による集団的自衛権行使容認の動きに反対する決起集会とデモ行進が17日夕、福井県福井市中心部であった。参加者は、閣議決定で憲法解釈を変更しようとする政権を批判し「戦争する国づくり、反対」とシュプレヒコールを上げた。
平和・民主・革新の日本をめざす福井の会(県革新懇)や県労連など23団体で昨年11月に発足した秘密保護法阻止県連絡会が呼び掛け、福井市中央公園に130人余りが集まった。県革新懇の松原信也事務局長は「国会論議もしない非民主的な行為を許さない」と訴えた。団体代表者らは「憲法9条が空洞化する」「暴走する政治を阻止しよう」とアピール。憲法9条を題材にした歌を歌い、結束を確認した。
広報車の後に続いて「憲法まもれ」などと書いたプラカードや旗を手にフェニックス通りや県庁前を行進。「集団的自衛権行使容認、反対」「平和を守ろう」と声を張り上げた。
集団的自衛権行使容認反対訴え行進/高松
四国新聞 2014年6月18日
安倍政権が目指す憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対するグループは17日、高松市中心部の商店街でデモ行進などを実施。参加した約80人は現行の平和憲法を守る大切さを市民らに訴えた。
労働組合や市民団体などでつくる「香川革新懇」が開催。高松市田町交番前で開かれた集会で、松原昭夫共産党県委員長は「戦後日本が歩んできた平和の道、海外で戦争を絶対にやらないという道を切り替えさせてはならない。安倍内閣の暴走にストップをかけていこう」とあいさつした。
集会後、メンバーは横断幕やのぼりを手に商店街をデモ行進。「解釈改憲を許すな」「憲法9条を守れ」などと声を張り上げた。