2014年7月22日火曜日

安倍内閣支持率45・6% 過去最低 産経・JNN調査

 産経新聞社とFNNが19、20両日に行った世論調査によると、安倍晋三内閣の支持率は前回調査より3・1ポイント減の45・6%となり、第2次安倍内閣発足後最低となりました。不支持率も初めて4割を超えました。
 
 「集団的自衛権」に関し憲法解釈を変更する閣議決定をしたことを「評価する」35・3%で、「評価しない」は56・0%でしたまた憲法解釈の変更について、政府が国民に十分な説明を行っていないとする回答は85・7%に上りました
 
 自衛隊の海外派遣を随時可能とする「一般法」(恒久法)の制定についても、反対55・6%で、賛成32・6%を大きく上回りました。
 
 これまで安倍首相が強引な政権運営を行って来たにもかかわらず、与党内からあまり批判が出なかったのは、不思議なことに支持率が高止まりしていたからでした。それが7月の各種世論調査では支持率は45%前後に下落して、軒並み第二次安倍内閣発足後最低となりました。
 
 この下落傾向が今後も続くならば、いよいよ安倍内閣退陣のカウントダウンが開始されることになります。
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安倍内閣支持率45・6% 第2次内閣発足後最低
産経新聞 2014年7月21日 
 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が19、20両日に実施した合同世論調査によると、安倍晋三内閣の支持率は前回調査(6月28、29両日)より3・1ポイント減の45・6%となった。一昨年12月の第2次内閣発足後、支持率は最低の数字を記録し、「支持しない」は40・2%と初めて4割を超えた。
 第2次安倍内閣でこれまで最低だった支持率は、特定秘密保護法が成立した直後の昨年12月調査の47・4%だった。
 
 安倍政権への評価をみると、安倍首相の人柄と指導力について「評価する」がそれぞれ62・2%、55・4%と、いずれも「評価しない」の27・2%、32・6%を上回った。これに対し、景気・経済対策は「評価しない」が47・1%と「評価する」の39・4%を上回り、前回調査から逆転した。
 
 「集団的自衛権」に関し、政府が限定的な行使ができるよう憲法解釈を変更する閣議決定をしたことを「評価する」としたのは35・3%で、「評価しない」は56・0%。憲法解釈の変更について政府が国民に十分な説明を行っていないとの回答は85・7%に上った。
 
 自衛隊の海外派遣を随時可能とする「一般法」(恒久法)の制定についても、賛成は32・6%、反対は55・6%だった。
 一方、自衛隊が集団的自衛権によって海上交通路(シーレーン)の機雷を除去することには、賛成が47・8%と、反対の36・9%を上回った。集団的自衛権などの安全保障に関する質問では、大局的な質問に対しては慎重な回答が多くなり、個別の事例を問われると賛成が増える傾向が出た。
 
 日中関係では、首脳会談の開催を急ぐ必要があるかどうかについて、「思う」としたのは47・0%、「思わない」としたのは43・4%と意見が割れた。首脳会談が開催されない原因について、日本にあるとしたのはわずか3・8%。逆に、中国にあるとしたのは38・4%、日中双方にあるとしたのは53・8%だった。
 北朝鮮による日本人拉致問題について、解決に向かうと「思う」との回答は34・4%、「思わない」との回答は51・5%に達した。