2014年7月6日日曜日

「9条にノーベル平和賞」の署名が急増 

 憲法9条をノーベル平和賞に推した市民団体はその後も賛同の署名を集め、署名数は4日までに13万2379筆に達しました
 署名の数は6月8日の段階で8万筆超で、そのころは数日に1度事務局に届く署名の数は大体2500筆程度でした。
 
 ところが「集団的自衛権の行使容認が現実味を帯びてきた6月13日には4000筆超に、さらに6月28日には6500筆超にアップし、行使容認の閣議決定があった翌日の7月2日にはなんと1万1000筆に達しました。明らかに国民の怒りの反映です。
 海外からの署名も700筆に達しているということです。
 
 集められた署名は、ノルウェー・オスロ「ノーベル委員会」に今年度のを働きかける“参考資料”として送付する予定で、署名集めは今後も継続するということです
 
      2014年6月15日 「9条にノーベル平和賞を」の署名は8万超に 
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「9条にノーベル平和賞」署名 急増10万人突破 
神奈川新聞 2014年7月5日
 戦争放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推そうと市民団体が呼び掛けた運動で、賛同の署名が4日までに10万筆の大台を超え、13万2379筆に達した。「集団的自衛権の行使容認が現実味を帯びてきたころから、寄せられる署名数が驚くほど増えている」と実行委員会。思わぬ“追い風”にメンバーは政府・与党に不信を募らせる声なき声を聞く。
 
 署名集めは、座間市の主婦鷹巣直美さん(37)が2013年1月からインターネットの署名サイト上で開始。同年夏に発足した実行委員会が引き継いで以降は用紙署名も加え、賛同を募り続けている。
 実行委の共同代表の一人で、用紙署名の集計を担当する落合正行さん(81)が「異変」に気づいたのは6月だった。数日に1度、郵便局へ署名を受け取りに行くが、それまでは一度に2500筆前後だったのが、13日には4千筆を超えていた。
 直前には安全保障法制に関する与党協議が白熱していた。以降、集団的自衛権の行使容認に与党協議が傾いていくにつれ、届く署名数も伸びていった。
 
 集計メモによると、6月13日4097筆▽16日4932筆▽19日3652筆▽23日4368筆▽28日6542筆-。行使容認の閣議決定から一夜明けた7月2日は1万1282筆に達した。
 「(同日分は)重量にして8キロ。しかし、それ以上の重みを感じずにはいられない」と落合さん。実行委のフェイスブックにも行使容認を憂う声が次々と寄せられた。
 
 〈ノーベル平和賞を受賞したら、(9条の存在を)削除できないと思って、某首相は解釈改憲に走ったのか〉〈世界の良識の力を借りて、政府の時代錯誤的な愚行を止めるのが、私たちの集団安全保障です〉
 
 実行委員でもある相模原市南区の主婦岡田えり子さん(54)は「今回の閣議決定に、国民が思いを伝える場はほぼなかった。署名がこんなに増えたのは『どんな武力行使も、戦争もしたくない。国民の声を聞いて』という思いが託されているのでは」と話す。実際、署名用紙の入手方法を問う電話も全国から相次いでいるという。
 
 世界的な運動につなげたいと、ネット署名は外国語ページも順次開設。1月の英語版(607筆)に続き、6月21日にスタートし、7月4日までに94筆を集めた韓国語版には、〈日本の市民が平和憲法9条を最後まで維持することを応援します〉〈平和を愛する日本人がいるという事実がとてもうれしいです〉といった投稿がハングルで寄せられている。
 
 実行委は、ノルウェー・オスロにある選考機関「ノーベル委員会」に14年の同賞授与を働きかける“参考資料”として署名を送付する予定。今後も署名集めは継続する。