流山市の市民らは8月6日の広島原爆忌に合わせ、広島市の平和記念公園に届ける千羽鶴作りに、熱心に取り組んでいます。
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27日、千葉市中央区の亥鼻公園の「県原爆死没者慰霊碑」前で、原爆死没者慰霊式典が行われ、被爆者と遺族ら約150人が犠牲者の冥福を祈るとともに、平和と核兵器廃絶への誓いを新たにしました。
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27日、金沢市の卯辰山で「反核・平和おりづる市民のつどい」が開かれ、参加した約百人の県民らは、原爆犠牲者追悼碑「平和の子ら」に約3万羽の折り鶴をささげ、平和への誓いを新たにしました。
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忘れない原爆 築こう平和 千羽鶴作り進む
東京新聞 2014年7月28日
八月六日の広島原爆忌に合わせ、広島市の平和記念公園に届ける千羽鶴作りに、流山市の市民らが熱心に取り組んでいる。
平和都市宣言をしている同市が二〇〇四年から、原爆や戦争の悲惨さを次世代に伝えていこうと、市民参加で平和を願うシンボルの千羽鶴作りを始め、昨年は十九万九千羽の折り鶴を納めた。〇九年からは市内の小学五、六年生を平和大使に任命して派遣している。
市民は作った折り鶴を市役所や公民館などに置かれた専用箱に入れる。ボランティアの市民が市文化会館などで、折り鶴に糸を通して千羽鶴に仕上げる。
今年初めて友人と糸通しに参加した女性(71)は「これまでと違った思いで原爆や広島の被爆を考えるようになった」と語る。自分が折った鶴に糸を通していた市立新川小六年の酒巻孝一君(11)は今年の平和大使で「広島で平和について学んできたい」と話した。
平和大使の児童二十人は八月五、六日に広島市を訪れる。折り鶴の糸通しは作業は三十一日まで同会館で行っていて、自由に参加できる。 (飯田克志)
平和と核廃絶へ誓い新た 千葉市で原爆慰霊式典
千葉日報 2014年07月28日
「(千葉)県原爆被爆者友愛会」(青木茂会長)などが主催する「県原爆死没者慰霊式典」が27日、千葉市中央区の亥鼻公園の「県原爆死没者慰霊碑」前で行われ、被爆者と遺族ら約150人が犠牲者の冥福を祈るとともに、平和と核兵器廃絶への誓いを新たにした。
1979(昭和54)年の慰霊碑建立をきっかけに毎年開かれ、今年で36回目。原爆投下から来年で70年。同会によると、被爆者の平均年齢は80歳を超えるなど高齢化が進み、式典への参列者は年々減っているという。
冒頭、全員で1分間の黙とうを捧げた。益田敏夫・式典実行委員長のあいさつに続き、今回新たに合祀(ごうし)された8人の名前が読み上げられ、参列者が554柱の犠牲者に献花した。
あいさつに立った青木会長は「原爆は罪のない21万人もの命を奪った。今後も多くの犠牲者の上に築かれた平和憲法を守り、核兵器廃絶を訴え続けると誓う」と追悼の言葉を述べた。
毎年参加している千葉市中央区の吉井潤子さん(75)は6歳の時に広島で被爆。父ら家族4人を失い、自身も大けがを負ったという。「二度と戦争が起こらないことを願う。核兵器や原発の使用もやめるべき」と話した。
同会は8月5日から県庁で「平和のための原爆展」(~8日)を開く。県民ホールでのパネル展示やビデオ上映、被爆者の講演などを予定している。問い合わせは友愛会、電話043(253)7768。
反核の思い 若い世代に 金沢、原爆犠牲者碑に祈り
中日新聞 2014年7月28日
広島・長崎への原爆投下から六十九年目となるのを前に、「反核・平和おりづる市民のつどい」が二十七日、金沢市の卯辰山で開かれた。参加した約百人の県民らは、原爆犠牲者追悼碑「平和の子ら」に約三万羽の折り鶴をささげ、平和への誓いを新たにした。
(石川)県原爆被災者友の会など七団体による実行委員会の主催で二十九回目。一九九八年八月に卯辰山に追悼碑を建ててからは毎夏、追悼碑前で原爆犠牲者を悼んできた。
集団的自衛権行使容認が閣議決定された後の初めての夏となり、友の会事務局長の西本多美子さん(73)はあいさつで「憲法九条に守られてきた平和国家日本はどこへ向かおうとしているのか」と危機感を吐露した。
つどいでは広島・長崎の被災者らの手記をもとにした朗読劇「夏の雲は忘れない」の一部や、追悼碑にちなんだ歌なども披露。平和憲法を大切にし「争いをやめ、核兵器を手放そう。若い世代に思いと記憶を伝えよう」などとするアピールを採択した。 (中山洋子)
折り鶴に糸を通して千羽鶴を作るボランティアの女性たち=流山市で
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