2014年7月18日金曜日

松阪市長 集団的自衛権違憲訴訟の運動母体を設立 

 集団的自衛権行使容認の閣議決定は違憲として、国を訴える意向の松阪市の山中市長は、17日、運動母体となる市民団体「ピースウイング」を設立し代表に就任しました。
 また、活動に賛同する議員と元議員による「ピースウイング議員の会」も発足し、10府県の地方議員ら40人が参加しまし
 
 山中市長は閣議決定は平和的生存権を侵すとして、違憲確認と損害賠償を求める国家賠償訴訟を起こすと、7日に会見で表明しました
 これまでに約万件の賛同メッセージが寄せられているということです
 
 山中市長は三重県松阪市生まれで、慶應大学法学部卒業後、群馬大学医学部に学士入学し医師免許を取得という経歴の持ち主です
 
 2014年7月4日 集団的自衛権の行使は平和的生存権を侵す 松阪市長 
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松阪市長、団体設立で決意 集団的自衛権違憲を訴え
中日新聞 2014年7月18日
 集団的自衛権の行使を認めた閣議決定は違憲として、国を訴える意向の松阪市の山中光茂市長は十七日、運動母体となる市民団体「ピースウイング」を設立した。代表に就任し松阪市本町の市産業振興センターで会見した山中市長は「市民の当たり前の幸せが守れるか今が分水嶺(れい)。人生をかけて運動に取り組みたい」と決意を語った。
 
 会見には県内から松阪市のほか、桑名、大紀、伊勢、多気の五市町から市民十八人が同席。愛知県豊橋市、静岡市からも賛同する市民が駆けつけた。報道陣には韓国メディアの姿もあった。
 八月一日に松阪商工会議所で開く第一回集会では、山中市長が集団的自衛権の問題点を解説し、参加者と意見交換する。山中市長は「訴えの利益など、訴訟の内容は今後議論する。安倍内閣の暴挙に鉄ついを下す判例を引き出したい」と力を込めた。
 活動に賛同する議員と元議員による「ピースウイング議員の会」も発足。東海三県や大阪、埼玉など十府県の地方議員ら四十人が参加した。会見には松阪市議五人のほか、伊賀市議の稲森稔尚、桑名市議の小川満美、明和町議の田辺ひとみの三氏のほか、愛知、埼玉両県の地方議員五人が同席。全国から賛同者を募るとした。
 
 賛同者として駆けつけた松阪市飯南町向粥見の竹内美幸さん(56)は「子や孫の将来を思うと、居ても立ってもいられなくなって参加した。原告団にも名を連ねたい」。同市西町の保険業坂田和章さん(62)は「草の根の活動で賛同者の和を広め、大きなうねりをつくりたい」と話した。
 
 山中市長は二日、閣議決定は平和的生存権を侵すとして、違憲確認と損害賠償を求める国家賠償訴訟を起こすと本紙に明かし、三日に会見で表明した。山中市長によると、これまでに約一万件の賛同メッセージが寄せられているという。(吉野淳一、大沢悠)