公開された米公文書により、1961年当時、米国は核戦争による死者数を、ソ連の先制攻撃を受けると米国の即死者は4800万~7100万人、米側の報復によりソ連の死者は6700万人、中国の死者は7600万人になると予想していたことが分かりました。
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核戦争、瞬時に7100万人死亡=冷戦期の被害想定-米公文書
時事通信 2014年7月23日
【ワシントン時事】米ジョージ・ワシントン大学の国家安全保障公文書館は22日、冷戦中の1957~63年の間に国家安全保障会議(NSC)の小委員会が作成した核戦争の想定被害に関する年次機密報告書の要旨を公開した。米国民7100万人が瞬時に死亡するとの試算などを盛り込み、米政府が核戦力の優位を失ったと判断するに至った経緯を浮き彫りにしている。
公開された文書のうち、ケネディ大統領が61年に就任後初めて受け取った報告書は、ソ連の先制攻撃を受け米国で直ちに4800万~7100万人が、米側の報復によりソ連で6700万人、中国で7600万人がそれぞれ死亡すると予想。他の著作で紹介されてきた「それでもわれわれは自らを人類と呼ぶのだろう」との大統領の嘆きは、報告直後に発せられたとみられるという。