宝塚市は、非核平和都市宣言25周年を記念し、同市の末広中央公園に「平和の鐘」を設置する計画です。
市は1989年3月に非核平和都市宣言をし、2009年には平和首長会議に参加しました。
鐘や説明板などの設置には約300万円がかかるので、市民からの寄付も募ります。
市内在住の被爆者約100人で作る「市原爆被害者の会」は10万円を寄付しました。
また「戦争体験者が高齢化する中、貴重な体験をまとめて残し、子どもたちや多くの市民に読んでもらいたい」として、市民の戦争体験記を募り、12月にその記録集を約2000部作成し、学校や公共施設に配布する予定ということです。
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非核都市・宝塚 平和の鐘、終戦記念日お披露目
読売新聞兵庫版 2014年06月30日
宝塚市は、非核平和都市宣言25周年を記念し、同市の末広中央公園に、終戦記念日(8月15日)などに打ち鳴らす「平和の鐘」を設置する。市民の戦争体験をまとめた記録集も発行する予定で、市は「平和の大切さを後世に伝えたい」とする。鐘や説明板などの設置には約300万円が必要で、市民からの寄付も募っている。
市は1989年3月に同宣言をし、2009年には核廃絶を目指す世界158か国・地域の6084都市(6月1日現在)が加盟する平和首長会議に参加した。同公園内には広島市と長崎市から寄贈された被爆アオギリと被爆クスノキが植樹されており、市は一帯を平和祈念ゾーンとして活用する。
鐘は直径約30センチのブロンズ製。高さ約3メートル、直径約1・4メートルの鐘楼につるされ、終戦記念日にお披露目される。9月21日の国連世界平和デー、阪神大震災が発生した1月17日に鳴らす予定という。
今月16日には、市内在住の被爆者約100人で作る「市原爆被害者の会」が10万円を寄付した。7月4日は阪急逆瀬川、宝塚両駅で街頭募金を行う。寄付は7月31日までで、1口1000円で個人や団体から受け付ける。
合わせて、戦争体験を語り継ぐため、市民の戦争体験記も募っている。4000字以内の作文や手記、写真や絵などで、俳句や短歌も受け付ける。遺族や家族が代筆したものも可。8月29日まで募集し、市民も参加する編集委員会が、12月に記録集約2000部を作成し、学校や公共施設に配布する。
市の担当者は「戦争体験者が高齢化する中、貴重な体験をまとめて残し、子どもたちや多くの市民に読んでもらいたい」と話す。
問い合わせは、いずれも市人権男女共同参画課(0797・77・9100)。
「平和の鐘」のイメージデザイン=宝塚市提供