2014年7月11日金曜日

佐渡市が非核平和都市宣言へ

 新潟県佐渡市が8月15日の終戦記念日をめどに「非核平和都市宣言」をする運びとなりました。
 佐渡市は、新潟県内の20市中、唯一非核平和都市宣言や同様の議会決議をしていませんでしたが、6月定例市議会で、市民グループが提出した非核平和都市宣言請願が採択されました
 現在、宣言文の案を公表中で、7月25日まで市民からの意見募集し、それを反映させた内容8月初めごろに公表したいとしています
 
 市のホームページに掲載されている「佐渡市 非核平和都市宣言(素案)」も併せて紹介します。
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非核平和都市宣言へ 意見募集 素案まとめた佐渡市、25日まで
新潟日報 2014年7月10日
 佐渡市は、8月15日の終戦記念日をめどにしている「非核平和都市宣言」の素案をまとめ、市民からの意見を募集している。宣言文は核兵器の廃絶、非核三原則の厳守、恒久平和の実現の三つを柱にした内容になっている。
 
 佐渡市は県内20市の中で唯一、非核平和都市宣言や同様の議会決議をしていなかった。ことしの市議会6月定例会では、市民グループが提出した非核平和都市宣言を行うことを市長に求める請願が採択されている。
 
 宣言文の素案では、佐渡はトキが大空を羽ばたき、豊かな自然や歴史、文化があるとし、「この住みよいふるさとを次の世代に引き継ぐことは、私たち佐渡市民の使命」と記した。
 その上で、地球上には今も大量の核兵器が保有され、世界中の「命」が危険にさらされていると指摘。戦争を経験し、世界で唯一の被爆国であるわが国は「全世界に向かい、核の恐ろしさ、被爆者の苦しみを訴え、再びこの地球上に被爆の惨禍を繰り返させてはなりません」と訴えている。
 
 市民からの意見は25日まで募集し、意見を参考にした上で宣言文の内容を確定する考えだ。市総務課は「寄せられた意見の概要と反映させた内容について、8月初めごろに公表したい」としている。
 素案の全文は市役所や各支所・行政サービスセンターのほか、市のホームページ(HP)でも見ることができる。意見は専用の用紙に記入し、市総務課に送るか、市HPの応募専用フォームからも送信できる。 
 問い合わせは市総務課、0259(63)3111
 
 
佐渡市 非核平和都市宣言(素案)
 佐渡市役所  2014年7月1日
担当 総務課 庶務係(0259-63-3111)
 
世界の恒久平和は人類共通の願いです。
 
さどには、青い空と海に囲まれた、緑豊かな大自然があります。
 
さどには、一度は絶滅したトキが再び大空に羽ばたいています。
 
さどには、輝かしい歴史と薫り高い文化が息づいています。
 
さどには、人情と優しさと人の笑顔が満ち溢れています。
 
私たちは、このさどの自然を守り、歴史・文化を育み、そして環境を大切にしながら平和に暮らしています。
 
この住みよいふるさとを次の世代に引き継ぐことは、私たち佐渡市民の使命です。
 
しかし、地球上には今もなお大量の核兵器が保有され、世界中の「命」が危険にさらされています。
 
戦争を経験し、世界で唯一の核被爆国であるわが国は、全世界に向かい、核の恐ろしさ、被爆者の苦しみを訴え、再びこの地球上に被爆の惨禍を繰り返させてはなりません。
 
私たち佐渡市民は、わが国が非核三原則を厳守することを求め、世界に対してすべての核兵器の廃絶を呼びかけ、いかなる戦争にも反対し、平和を愛する世界の人々とともに、未来を担う子どもたちと美しいふるさとのために、一人ひとりが平和の実現に向けて努力することを誓い、ここに佐渡市は、「非核平和都市」となることを宣言します。