2015年1月5日月曜日

STAP事件のまとめ (武田邦彦氏)

 昨年末、STAP細胞論文問題について調査した理研の報告書が出されました。
 小保方晴子氏は昨年の後半から追試実験に従事してきましたが、成果が得られずに理研の調査結果に対して異論をさしはさむことなく、「魂の限界」という言葉を残して理研を退職しました。
 
 この問題について、武田邦彦氏が「新春シリーズ STAP事件まとめ」と銘打って、(1)~(6)の6本からなるブログを公表しました。
 全て音声ブログの形(時間は12分~15分)で文字化はされていません。
 
 かつて原子力専攻の学者であった武田氏は現在は工学倫理を専門にしています。
 STAP事件では小保方バッシングが始まった時点から、「小保方氏は非難されるべきではない」との立場で発言して来ました。
 そして毎日新聞やNHK、更にはインターネット上で小保方氏に厳しい批判を加えた人びとの側に、この問題に口をさしはさむ上でのいわば科学上の、または倫理上の問題があるという立場で一貫していました。
 今回の総集編でも勿論その立場が貫かれています。
 
 音声ブログの画面にはそれぞれその巻の主張の要点が記載されているので、以下にそれを紹介します。
 音声ブログはそれぞれのURLをクリックすればスタートします。
 
 全体を通して聞くと約1時間半掛かりますが、科学を見る目や科学評論のあり方についての見識が養われることは間違いありません。
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新春シリーズ STAP事件まとめ
 武田邦彦 2015年1月2~3日
(1)第一段階 小保方さん卒業
 ・小保方さんの博士論文は出来が悪かったと言われている。
 ・入学試験の答案の出来が悪かったとして、3年生になって入学を取り消せない。
 
(2)第二段階 理研で無給研究員
   (小保方さんは2011年4月に無給研究員として理研に。2013年3月に理研リーダーになる。研究室入りは2013年10月)
 ・「無給」ということは「理研にとっては役に立たない」ということ。
 ・小保方さんの論文の実験はすべて無給時代のもの。理研は成果を利用できない。
 ・論文の共著者は「分担が明記」されている場合を除き共同責任。
 
(3)第三段階 理研、成果の横取りを計画
 ・笹井さん論文チームに編入。
 ・論文をネイチャーに投稿、特許を申請。理研など三機関が権利。継続手続き。
 ・壁をピンクに塗り、大々的記者会見。
 ・事件後、無給研究員を処罰
 ・世論、博士論文審査委員、理研を非難せず。
 ・非倫理的な学者が倫理を論じる。
 
(4)第四段階 マスコミ、小保方さんイジメ
 ・早稲田大学関係者、研究関係者、理研関係者の誰ひとりも博士論文、研究内容、論文を指導せず。NHK、メディアも報道をチェックせず。
 ・ネット、一週間で膨大な数の欠陥を発見。
 ・毎日新聞を中心に毎日のように小保方非難。
 ・NHK、小保方さんに二週間のケガをさせ、トイレに押し込める。
 ・笹井さん自殺。その後、報道の目的終了?
 
(5)科学の制度としての正しい解釈
 1) 博士論文の不出来は本人の力を示すもの。責任は主任教授、審査委員会、公聴会、教授会。
 2) 著作権は創造だから、科学には著作権はない。
 3) コピペは価値には影響を与えるが、合法。
 4) 同一現象に対する異なった見解は日常的。
   小保方さんが「できた」、他の人が「できていない」でOK。(「私は出来たと思っている」で十分)
 
(6)科学としての正しい解釈
 1) 科学では「正しい」かどうかわからない
 2) 悪い、作為を判定する手段がない
 3) 再現性は全体が分かってはじめて得られえる。
 4) 科学は「なにができた」より、「どういう現象が明らかになったか」が重要。