ノーベル平和賞推薦韓国委員会は、15日、今年度のノーベル平和賞に日本の「九条の会」と鷹巣直美氏を共同候補として、韓国のノルウェー大使館に平和賞の推薦書と推薦署名を出しましたが、今度は20日までに韓国与野党の国会議員142人が日本平和憲法第9条を「ノーベル平和賞」に推薦する署名を行ったことが明らかになりました。
他国の組織や個人をノーベル賞候補として推薦するのは異例のことですが、この署名を推進した議員たちは、「安倍首相は集団的自衛権行使の容認に続き、最近も平和憲法の改正を強く表明するなど右傾化の動きを継続しているが、それは平和憲法を無力化し、国際社会に宣戦布告するものである。憲法第9条を守ることこそが北東アジアと国際平和を守るという認識のもと、現実的かつ実践的な代案としてノーベル平和賞の推薦署名運動を推進してきた(要旨)」ことを明らかにしました。
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韓国議員142人、日本平和憲法第9条のノーベル賞推薦署名運動
(韓国)中央日報日本語版 2015年01月21日
韓国与野党の国会議員142人が日本平和憲法第9条を「ノーベル平和賞」に推薦する。
新政治民主連合の元恵栄(ウォン・ヘヨン)議員とセヌリ党の李柱栄(イ・ジュヨン)議員は21日の記者会見を通じて、先月30日から今月20日まで「日本平和憲法第9条のノーベル平和賞推薦署名運動」を推進して与野党議員142人の署名を集めたことを明らかにした。
今回の署名運動は記者会見に姿を見せた元議員と李議員のほかにも新政治民主連合の李鍾杰(イ・ジョンゴル)議員、セヌリ党の陳永(チン・ヨン)議員が主軸をなしている。
彼らは同日の記者会見で「安倍晋三首相が集団的自衛権行使の方針を公式化したことに続き、最近では平和憲法の改正意志を強く表明するなど右傾化の動きを継続している」とし「これは日本平和憲法第9条を無力化し、国際社会に示した反省と平和の約束を破るという宣戦布告と同じ」と明らかにした。
続いて「韓国国会は、国際社会の責任ある一員として日本平和憲法第9条を守ることこそが日本や韓半島(朝鮮半島)だけでなく北東アジアと国際平和を守るという認識の下、現実的かつ実践的な代案としてノーベル平和賞の推薦署名運動を推進してきた」と伝えた。