2015年1月12日月曜日

吉永小百合さんに坪内逍遥大賞 平和願い朗読続ける

 被爆者が原爆の体験や平和への思いなどをつづった原爆詩の朗読を国内外で地道に続け、平和を訴えている女優吉永小百合さんに、明治の文豪・坪内逍遥にちなみ、演劇界で優れた功績のあった人をたたえる「第15回坪内逍遥大賞」が、坪内逍遥出身地である美濃加茂市から贈られまし
 授章式に出席した吉永さんは、「大好きな映画と朗読活動を体力の限り続けていきたい」と喜びを語りました
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
吉永小百合さん坪内逍遥大賞 平和願い朗読続ける
岐阜新聞 2015年01月11日
 原爆詩の朗読活動を続ける女優吉永小百合さん(69)に10日、美濃加茂市出身の明治の文豪・坪内逍遥にちなみ、演劇界で優れた功績のあった人をたたえる「第15回坪内逍遥大賞」(同市主催)が贈られた。吉永さんは市文化会館(同市島町)で開かれた授賞式で「映画と朗読活動を体力の限り続けていきたい」と述べた。
 
◆吉永さん「原爆のことをしっかり伝えたい」
 美濃加茂市主催の坪内逍遥大賞を受賞した女優の吉永小百合さん。映画などで活躍する一方、被爆者が原爆の体験や平和への思いなどをつづった原爆詩の朗読を国内外で地道に続け、平和を訴えている。10日の授賞式では「(大賞は)これからもしっかり活動していきなさいというものと思い、大好きな映画と朗読活動を体力の限り続けていきたい」と喜びを語った。
 
 大賞の選考では、原爆詩の朗読活動が日本文化の向上を目指した坪内逍遥の精神に通じると評価された。
 
 授賞式は美濃加茂市島町の市文化会館で開かれ、吉永さんに正賞の賞状と副賞の賞金、逍遥レリーフ盾が贈られた。吉永さんは平和事業に使ってほしいと賞金100万円を席上、市に寄付した。
 
 吉永さんは「坪内先生は私にとって雲の上の人。先生の古里・美濃加茂に来ることができ、うれしゅうございます」とあいさつ。平和都市宣言をしている美濃加茂市が2004年から長崎市の青少年ピースフォーラムに中学生を派遣していることに触れ、壇上に上がった昨年の参加者らに「中学生がしっかり被爆地を見て、平和について考えてほしい」と語り掛けた。
 
 また戦後70年に合わせ今年12月に公開される原爆投下後の長崎県を舞台にした映画「母と暮せば」に出演することに触れ、「原爆のことをしっかり伝えたい」と平和への思いを示した。
 
 
写真:吉永小百合さん坪内逍遥大賞 平和願い朗読続ける
 
授賞式で坪内逍遥のレリーフ盾を手にする吉永小百合さん