毎日早朝からヘリパッド建設の現場で抗議行動の先頭に立ち、帰宅してからは夜遅くまでかけてほぼ毎日報告のブログをまとめている目取真俊さんが、「やりたくなくてもやらざるを得ないこともある」と題して、闘いの近況を報告しました。
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やりたくなくてもやらざるを得ないこともある
沖縄・ヤンバルより 目取真俊 2016年8月27日
26日は未明からN1表ゲートをはさんで県道70号線の南北で、ヘリパッド建設を進めている作業員が乗った車両に抗議活動を行った。全国から500名の機動隊員を動員し、県内の機動隊、警察を合わせて800名体制ともいう異常な弾圧態勢下で工事が強行されている。そういう厳しい状況下で、資材と作業員が現場に入るのを止めない限り工事はどんどん進む。
昨夜はブログを書いて寝たのが午前0時過ぎで、今朝は午前3時半起床だった。まだ夜も明けないうちから作業員の車両に抗議し、そのあとは強い日差しや時折降る雨に濡れながら車や路上で抗議を続ける。こういうことを好き好んでやるはずはないが、やりたくなくてもやらざるを得ないこともある。現場で行動しなければヘリパッドは造られる。
N1表ゲートに向かう機動隊車両や砂利を積んだダンプカーを阻止するために、道路に車両を並べて抗議行動を展開した。この日、北から来た作業員は2時間ほど足止めを食らって午前7時頃N1ゲートに入った。南から来た作業員の車両がN1表ゲートに入ったのは午前11時過ぎだった。いずれも前日は午前5時過ぎから5時半の間に入っている。
警視庁機動隊が1台ずつレッカー移動して片側車線を開け、ダンプカー10台を通していったが、全台がN1表ゲートに入っていったのは午前11時ごろだった。砂利を運んで下すだけだから、何もしなければ午前9時には終わっている作業だ。全面的に止めることはできなくても、少しずつ遅らせていく努力が必要だ。それを積み重ねていくしかない。
砂利搬入が終わったあと、N1表ゲートを警備している大阪府警の機動隊が、ハイエース3台に乗って工事用道路を登っていった。その場にいたメンバーに呼びかけて、急いでN1裏に移動して警戒にあたった。米軍のヘリパッド跡が作業ヤードに整備され、沖縄防衛局の職員が昼休みを取っていた。
午後1時前になって機動隊が集まり、前日設置されたフェンスの境界まで歩いてきた。混乱が起これば機動隊が介入し、市民を拘束するだけでなくテントも撤去する。そういう狙いが見えたので注意しながら機動隊と対峙した。こちらの呼びかけに応じて機動隊が引いたので、こちらも数メートル下がって座り込む前で、沖縄県警がはずされたフェンスの現場検証を行った。
そのあとフェンスが修理されたようだが、私は少し仮眠を取ったあとN1表ゲートに戻って様子を見、午後4時半ごろに引き揚げた。