2019年2月16日土曜日

ゴーン氏の弁護人が 弘中惇一郎弁護士に交代

 カルロス・ゴーン被告の弁護人を務めていた元東京地検特捜部長大鶴基成弁護士13辞任届を出し“無罪請負人”といわれている弘中惇一郎弁護士に代わったということです。
 ゴーン被告の家族が『大鶴氏ではダメだ。いつまで経っても保釈されない』と解任を強く訴えていたと言われています。ゴーン氏を含めて大鶴氏への不信感が募っていたのでしょう。
 大鶴氏は殆どテレビには出てきませんでしたが、たまに出た時の一言ふた言は、人権というものへの鈍感さを思わせるもので、無罪を勝ち取る気迫などは見えませんでした。
 検事時代は過酷な取り調べで知られていたということですが、それ自身が人権感覚の希薄さを示すものでした。そのままの感覚で弁護士に転身したのであれば大いに問題でしょう。
 仏紙フィガロ記者が拘置所でのゴーン被告の扱いを「これは正義なのか」と聞くと、大鶴氏は「拘置所の規定で決まる。私も詳しいことは知らない」と答えたというのも、むべ(宣)なるかなです。もしもこのまま大鶴氏に弁護を頼んでいたら悔いを千載に残すことになったと思われます。
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怪文書は予告していた…ゴーン被告弁護人“電撃交代”の裏側
日刊ゲンダイ 2019年2月14日
 カルロス・ゴーン被告(64)の弁護人を務めていた大鶴基成弁護士ら2人の弁護人が13日、辞任届を提出した。理由は明らかにしていない。新しい弁護人には弘中惇一郎弁護士が就いた。
 なぜ、この時期に弁護人が代わったのか。
「大鶴氏は元東京地検特捜部長の“ヤメ検”です。一般的にヤメ検は、無罪を勝ち取るのではなく、執行猶予を狙うスタイルが多い。大鶴氏がそうなのかはわかりませんが、ゴーン被告の家族が『大鶴氏ではダメだ。いつまで経っても保釈されない』と解任を強く訴えていたという話も伝わっています。一方、弘中氏は、ロス疑惑や小沢一郎氏の陸山会事件で無罪を勝ち取るなど“無罪請負人”として知られています」(日産関係者)
 
 実は今年早々、弁護人解任を予告する怪文書がばらまかれている。
 怪文書は、ゴーン被告の大鶴氏に対する不満を代弁したものになっている。
 特捜時代の大鶴氏の過酷な取り調べを挙げ、「ヤメ検弁護士になってもさほど変わらない」として、仏紙フィガロ記者とのやりとりを紹介。記者が拘置所でのゴーン被告の扱いを「これは正義なのか」と聞くと、大鶴氏は「拘置所の規定で決まる。私も詳しいことは知らない」と他人事だったという。怪文書はこう結んだ。
 
<所詮は検察ムラの住人というわけで、ゴーン被告は紆余曲折の末に選任した大鶴弁護士の実像を知り、見限って解任を考えているという>
 ゴーン被告はどんな反転攻勢を仕掛けるのか。