2015年8月13日木曜日

「オール庄原」900人が決起 三重県では9条県民の会が発足

 広島県庄原市で党派結成された「ストップ・ザ安保法制 庄原市民の会」10日夜開かれ、目標を大きく上回る約900人が集まりました。
 この会は同市出身の自民党県議が呼びかけ、それに市議19人が賛同し、そのほか幅広い労働組合や女性団体も参加する全市民的なものとなりました。こういう取り組み全国的にも初めてです。
 
 それとは別に、三重県では、安保関連法案に反対する県民らでつくる市民団体「9条の平和主義を大切にする政治の実現を(9条アピール県民の会)」が11日、発足しました。
 宗教、文芸、大学教授など多分野の約20人で構成され、今後アピール文の配布や賛同者の募集に取り組みます。
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「オール庄原」900人決起 自民県議 「この一滴、大河に」
広島県で集会
しんぶん赤旗 2015年8月12日
 広島県庄原(しょうばら)市で先月末に党派を超えて結成された「ストップ・ザ安保法制 庄原市民の会」は10日夜、同市の市民会館で市民集会を開きました。目標を大きく上回る約900人が参加し、「安倍政権の行為は、憲法を中心とする法的安定性を一方的に覆す暴挙であり、断じて許せない」との決議を採択しました。
 
 同会は、同市選出の自民党県議の呼びかけで市議20人のうち公明党を除く19人が賛同。幅広い労働組合や女性団体も参加する全市民的な「オール庄原」の取り組みとして、全国的にも初の動きです。
 会長の小林秀矩県議(63)=自民県連=は「憲法違反の法案は葬り去らなければならない。今日の集会はわずか一滴の滴かもしれないが、大きな流れになるように力を合わせていこう」とあいさつ。戦争を体験した81歳の女性や、3人の子どもを持つ母親など市民4人が決意を表明しました。
 
 女性は「父に召集令状が来たとき、母は1歳にならない弟を背負って泣き崩れた。子どもは未来に向かって平和に育つ権利がある」と力説。母親は「戦争に行かせるために子どもを産む母親はいない。人を殺させるために子どもを育てる父親もいない」と話しました。
 
 
「9条アピールの会」発足 僧侶や教授賛同者募る 安保法案に反対  
伊勢新聞 2015年8月12日
 参院で審議中の安全保障関連法案に反対する県民らでつくる市民団体「9条の平和主義を大切にする政治の実現を(9条アピール県民の会)」が十一日、発足した。宗教、文芸、大学教授など多分野の約二十人で構成。アピール文の配布や賛同者の募集に取り組む。
 
 「憲法九条の平和主義を大切にすること」が柱。アピール文やインターネットを通じて県内の各団体に訴え、賛同者を募る。僧侶、医師、陶芸家など県内の約二十人が呼び掛け人を務める。三重短期大の三宅裕一郎教授(憲法学)が中心となって募った。
 この日、真宗高田本山専修寺(せんじゅじ)(津市一身田町)の前法主で代表を務める常磐井鸞猷さん(82)らが県庁で記者会見した。常磐井代表は「戦後七十年を経て憲法を変えようとする動きがあるのは残念。平和憲法を守ることが日本の命を守ることにつながる」と述べた。