2017年9月16日土曜日

16- 甘利明氏は守られて山尾氏が責められるという異常

 山尾志桜里衆議院議員が不倫疑惑問題で記者会見民進党を離党したあとでも、テレビのワイドショーのコメンターたちが「事実関係を明らかにする説明責任がある」などといでいましたが、それは沈静したのでしょうか。
 不倫疑惑は「仮に」それが事実であったとしても、せいぜい当事者とその配偶者にかかわる問題に過ぎず、世間に向かって説明するというような事柄ではありません。それを騒ぎ立てるのはプライバシーの侵害(人権侵害)です。
 説明責任を負っているのは、政権の座を利用して縁故者に便益を供与したり、政権与党の立場を利用して金銭の供与を得ていながら政権の座にいたことで訴追を免れた疑いのある人たち:安倍首相や甘利明氏などの方です。メディアは何故肝心な方を追及しないで、海外では行われないプライバシーの追及に奔ろうとするのでしょうか。

 こうした日本独自の特異な風潮を批判する3つのブログを紹介します。
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甘利明は守られて山尾志桜里は守られず
田中良紹 2017年9月12日
(阿修羅 より転載)
前回ブログを書いた直後に山尾志桜里衆議院議員が民進党を離党する記者会見を行い、そのことを巡ってまたテレビのワイドショーがバカ騒ぎを続けている。
なぜバカ騒ぎが続くかと言えば「男女関係はない」と言い切る山尾氏が離党したからである。
「男女関係がないならなぜ離党したのか、嘘をつかずに男女関係を認めろ」というゲスの怒りが爆発し、だからテレビが取り上げる。
しかしフーテンは前回のブログで書いたが、政治家の身の下問題を騒ぐことほど愚劣なことはないと考える。

 政治家の最も「私」の部分に属する問題は、政治家にとって最も重要な「公」の能力と何の関係もない。
 政治家の能力は唯一「公」の分野で判断されるべきで、もし問題にされることがあるとすれば身の下の相手に「公」の立場を利用して利益を供与した場合である。私的な関係の範囲を超えていなければ問題は何もない。
 民主主義政治の先進国ではそれが常識なのだが、米国だけがそれとは異なっていたものをクリントン大統領のセックス・スキャンダルが命取りにならず、「未熟な米国政治がようやく成熟した」とフランスのメディアから称賛された事例を前回のブログで紹介した。
 従ってフーテンは山尾議員の議員辞職などとんでもないと思い離党にも反対であった。
 文春の記事に堂々と対応した方が良い、対応ぶりによっては「禍を転じて福」とすることもあり得ると考えていた。

 ところが山尾氏は「男女関係はない」と言い切る一方、民進党に迷惑をかけるという理由で離党を発表した。 これで民進党に山尾氏を守る気がなかったことが分かる。
 同じく週刊文春に「口利き疑惑」を報道された甘利明衆議院議員が自民党を離党せず今も主要な地位にいるのとは対照的である。
 スキャンダル報道に対し自民党は所属議員を守るが民進党は守らない。その構図が鮮明になった。
 言うまでもなく「口利き疑惑」の方が「不倫疑惑」より政治家にとって致命的である。フーテンの考えでは100対0の割合だ。
「不倫疑惑」は騒ぐ方がおかしいので問題にならないが、「口利き疑惑」は汚職の疑いだから100%問題にすべきである。
 「口利き疑惑」は国会で厳しく追及されて当然の事案である。しかし「不倫疑惑」を国会で追及する議員はいるだろうか。追及すれば追及した議員がバカにされつまはじきされるだろう。
「不倫疑惑」はせいぜい三流週刊誌やテレビのワイドショーでバカ騒ぎするゲスな大衆向けの話題で、まともな場所でまともな人間が追及する問題ではない。
後 略


山尾氏の騒動に、日本のマスメディアの腐り切った現状を見る。
日々雑感 2017年9月14日
 大臣辞めさせたり、“育休センセイ”の正体暴いてバッジまで外させたで。「暴言・暴力の女センセイ」や「重婚疑惑センセイ」も追い込んだし、政務活動費サギ疑惑の神戸市議のクビとったんやで。これらは新聞協会賞には値せんの? つい最近も、民主党の山尾志桜里衆院議員の幹事長内定をブッ飛ばしたやないか。
 みーんな文春と新潮が挙げたスクープと世間みんなが知っとるで。それでも週刊誌は“一部メディア”に過ぎんからな。新聞協会賞の名に値せんか。お高くとまった大新聞の記者サマは下半身問題扱わんか。反権力を標榜(ひょうぼう)する大新聞が「女性活躍の先頭に立つ」山尾センセイ、いじめるようなことは報道に値せんというのやな。

 それでも山尾センセイはタチ悪いで。いまだかぼうとるセンセイ方もおるらしいけど、あれはアカンわ。アホママのたわごと引用して「日本死ね!」と国会で言い放ちよったんやで。おんどれの6歳のお子サマはほっといて、アンタは若いツバメと密会楽しんどって、どこが女の味方や?
(以上「夕刊フジ」より引用)

 なんと下品だと思ったら「宮嶋茂樹(みやじま・しげき)報道カメラマン」の記事だった。報道カメラマンが記事を書くのだ、と感心したが、夕刊フジはよほど人手不足らしい。

 山尾氏の不倫騒動は安倍自公政権の御用記者たちにとっては欣喜雀躍の慶事なのだろう。政権与党を追及する一番手が下世話な痴情話で一線を退くのが、それほど石を持て追うほどの大騒ぎすることなのだろうか。

 かつてクリントン大統領は若い女性と不適切な関係になったが、別に大統領を辞任することはなかったし、国民世論もそれを求めなかった。フランスの現オランド大統領は、美人政治家ロワイヤル氏と「事実婚」の関係にあった。2人の間には4人も子供がいるが、2人は別れオランド氏は、今度はジャーナリストのヴァレリー・トリールヴァイレールさんと事実婚関係になっているがフランス国民は大騒ぎしていない。

 日本のマスメディアは押しなべてコジップ専門のイエロー紙のようだ。テレビは見ないし一切期待していないが、恐らく高給を食んでいるワイドショーのMCあたりも欣喜雀躍の口だろう。日本国民は何が本筋で何が枝葉末節か、大局観のない下種な国民性にすっかり成り下がったようだ。

 北朝鮮の脅威を煽る安倍氏とその仲間のマスメディアに乗せられて、日本はポンコツなくせにバカ高い米国製の兵器をゴマンと買わされている。その額やナント8兆円だという。
 しかも、地上のイージスにしても日本を標的として発射された北のミサイルに対しては無力だという。ただ、米国本土を狙うミサイル防衛には有効だという。
 防衛省は日本国民に成り代わってもっと真剣に怒った方が良い。彼らなら北朝鮮が戦争をしないことも、米国が北に攻撃しないことも、戦略的な観点から初めから解っているはずだ。
 本気で日本防衛の任を遂行するつもりなら、防衛予算をいかなる装備に使うべきかお解りのはずだ。そしてマスメディアの関係者諸氏ももっと世界の「北の脅威」に関する論調を日本国民に伝えるべきだ。大騒ぎしているのは日本の安倍氏だけだということを

 山尾氏の下ネタを嬉しそうに書き連ねるカメラマン氏はレンズを通して一体何を凝視して来たのだろうか。報道カメラマンなのか、興信所の所員のような週刊誌カメラマンなのか知らないが、宮嶋某のことを詳しく知りたくもない。下種な記事を一読しただけで充分彼の品位は分った。

 日本のマスメディアは腐り切っている。経営者のみならず官邸に詰める記者たちも、そしてカメラマンたちも、腐り切っている。日本の政治が世界に遅れるのも無理はない。
 権力者の暴走をチェックする言論人が国民の方に吠えている官邸の番犬に成り下がっているのだから世話はない。


今夜、空疎な週刊文春記事を叩く
 小林よしのりオフィシャルwebサイト 2017年9月14日
『ゴー宣Special』第9章のコンテを描いている。
世の中が無茶苦茶すぎて川端康成みたいどこか人里離れた旅館に籠って作品を描くことだけに集中したいとも思うが、スケジュールが詰まっていて、そんな余裕もない。

週刊文春の山尾志桜里関連の記事を読んだが、拍子抜けするほど内容のない記事だ。
文春砲などと言うが、結局、先週で玉切れ。ネタがなかったのである。
レストラン従業員からの個人情報流出を使う予定だったのに、我々がレストラン名を暴露したから、使えなくなってしまった。
あとはでっち上げの倉持氏への誹謗中傷のみである。情報源も明かせない匿名者を装う記者の創作記事になっている。

そもそも写真が結局、出て来なかった。キス写真とか、二人が寄り添っている写真とか、手を繋いでいる写真とか、何もないのである。不倫の決定的証拠がない!
細野豪志氏の路チュー写真のときは、決定的写真が出てしまったが大したお咎めなしで、山尾志桜里氏のときは、写真の一枚もなく、離党させてしまった。
蓮舫氏の党首追い落としといい、山尾氏の離党処分といい、民進党は女性を守らない政党である。
今夜9時からニコニコ生放送で、じっくり週刊文春の記事と、民進党の問題を批判する。