北朝鮮の核実験に対してアメリカは最大限の非難をし、「北朝鮮全滅を含むあらゆる選択肢を持っている」と最大限の威嚇をしていますが、その一方で8月8日には新型核爆弾B61-12の2回目の実験を行ったということです。
これは地中に数m潜り込んでから爆発する貫通型核爆弾と呼ばれるもので、地下施設を爆破するのが直接の目的ですが、勿論地上にも広範囲にわたって被害を与え、一帯を核で汚染します。
ちなみに、B61-12の前身であるB61-11の性能やサイズ等は以下の通りです(ウィキペディアより)。
直径:0.34m、全長:3.68m、重量:548kg、核出力:0・3~340キロトンTNT
貫通力:2~8m
B61-12はB61-11の命中精度を改善したものと言われています。
従来の核爆弾はそれを複数保持することで抑止力としての目的を果たしますが、こちらは攻撃対象によって数段階ある中から核出力を選択して戦闘機に搭載し投下するという「戦術核兵器」で、これ以上危険なものはありません。
しかし日本は勿論、世界もアメリカに対しては何の抗議もしません。正義から大きく逸脱しています。
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アメリカで、新たに核爆弾の実験
Pars Today Japanese 2017年8月31日
ロシアのニュースチャンネル、ロシアトゥデイが、アメリカ・ネバダ州の砂漠で新たに核実験が行われたと報じました。
ロシア・トゥデイによりますと、今回は、新型核爆弾B61-12の2回目の実験となり、今月8日にF15型戦闘機を使用して行われたとされています。
なお、1回目の実験は、数ヶ月前に行われたということです。
アメリカの国家核安全保障局の発表によりますと、新型の核爆弾による実験は、この種の爆弾を搭載する戦闘機の機能を試す目的で行われたということです。
今回の実験は、INF・中距離核戦力全廃条約に違反した形で行われました。
B61-12型の新型核爆弾は、B61型爆弾に代わるもので、アメリカ空軍が持つ主な核兵器とされています。
なお、この爆弾は2020年3月に製造されると発表されています。
アメリカは今後数年のうちに、数兆ドルをかけて、自国の核兵器を改良しようとしています。