ズバリ急所を突く指摘を「寸鉄人を殺す(刺す)」と表現しますが・・・
共産党の紙智子議員は30日の参院農水委員会で、トランプ米大統領が27日の日米首脳会談で「TPP11に拘束されない」と述べ、4月にも「日本が米国の農産物にかけている多大な関税を除きたい」「農業関税の撤廃を要求した」と発言していることは、昨年9月の日米共同声明に反する発言なので、「ただちに訂正を求め、抗議するべきだ」と迫りました。厳しい指摘です。
内閣官房の大角亨審議官はまともに答えられませんでした。もしも安倍首相がそこに居たとしても答えに窮したことでしょう。
五十嵐仁氏は、トランプ氏来日時の首相の振る舞いを見て、「へつらう、おもねる、ゴマをするというのが、安倍『幇間外交』の3原則、何と情けなく、おぞましい光景を見せつけられたものか」と評しました。
まさに価値観が完全に狂っているとしか思えませんが、もしも国益を守るという最低限の思いさえあれば ああはならないものです。
しんぶん赤旗の記事を紹介します。
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日米共同声明に反する 紙氏 米大統領発言への抗議要求
しんぶん赤旗 2019年5月31日
日本共産党の紙智子議員は30日の参院農林水産委員会で、トランプ米大統領が27日の日米首脳会談で日米貿易交渉をめぐり「TPP(環太平洋連携協定)に拘束されない」と述べるなど、日米共同声明に反する発言を繰り返しているとして「ただちに訂正を求め、抗議するべきだ」と迫りました。
紙氏は、昨年9月に合意した日米共同声明では、農産物について「日本としては、過去の経済連携協定で約束した市場アクセスの譲許内容が最大限である」としていると指摘。トランプ氏が4月にも「日本が米国の農産物にかけている多大な関税を除きたい」「農業関税の撤廃を要求した」と発言していることなども示し、「これらは日米共同声明には書かれていない。トランプ氏は安倍首相との約束、共同声明を守っていない」とただしました。
内閣官房の大角亨審議官はまともに答えられず、「トランプ大統領の発言は、日米の交渉をできるだけ迅速に進めたいという期待感から述べられているものと理解している」などと弁明しました。
紙氏は「トランプ氏の発言を聞く限り、共同声明を守る意思があるとは思えない」と指摘。トランプ氏が8月合意にも言及していることをあげ、「参院選の争点隠しをするのではなく、堂々と日米協議の状況を国民の前に明らかにすべきだ」と主張しました。