2019年6月20日木曜日

「沖縄の水道水源 発がん性物質混入」問題を放置する日本政府

 6月4日付の琉球新報が、米軍嘉手納基地や普天間飛行場周辺の浄水場や河川から、発がん性のある高濃度の有機フッ素化合物が検出されていることを報じました
 
 その件に関し、米軍が嘉手納基地内で実施した水質調査のデータを日本政府も共有していたことが18日衆院安保委で赤嶺政賢議員(共産)の質問で明らかにされました。
 有機フッ素化合物による汚染発覚してから3年以上が経過ていますが、日米地位協定が障害になって、県が求めている米軍基地内への立ち入り調査がいまだに実現していません。
 また日米地位協定の改定については、全国知事会議で全会一致で要求したにもかかわらず安倍政権は全く手を付けようとしません。
 
 政府には国民の健康を守る義務があり、水道水に発がん物質が混じるのを放置するのは人道上もあり得ないことです。もしも日米地位協定に手を付けないというのであれば、政府の責任で上水道施設に有機フッ素化合物除去装置を追加するべきです。
 中東で普及している逆浸透膜装置(RO)による海水淡水化技術を用いて、海水から水道水を作る方法もあります(日本の得意な分野です)。
 
 いずれにしても国民の健康を守る義務を果たそうとしない政府の態度は許されません。
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嘉手納基地内 水質調査でPFOS汚染確認 政府把握も公表せず
琉球新報 2019年6月19日
 沖縄本島中部の米軍基地周辺などの河川や湧き水から発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)が高濃度で検出されている問題で、米軍がこれまで嘉手納基地内で実施した水質調査で汚染が確認され、その結果を日本政府も共有していたことが18日、分かった。同日の衆院安全保障委員会で河野太郎外相が明らかにした。基地周辺の汚染の原因特定につながる可能性があるが、調査結果の公表について外務省の担当者は「米側の了承を取る必要があるので今後適切に対応したい」と述べるにとどめた。
 
 PFOSなどの汚染を巡っては沖縄県民に不安や懸念が広がっている。外務省は実際に基地内での汚染が確認された米側の調査結果を把握しながら、その事実を伏せていたことになる。
 これまで県企業局が実施した調査では、北谷浄水場(北谷町)の水源でPFOSなどの物質が高濃度で検出され、原因として米軍基地の存在が指摘されてきた。しかし米軍は因果関係を認めていない。汚染の発覚から3年以上が経過しているが、県が求めている米軍基地内への立ち入り調査も実現していない。
 18日の衆院安保委で、赤嶺政賢氏(共産)が嘉手納基地内での米軍の調査で高濃度のPFOSが検出されたとの今年1月の一部報道を取り上げ、「調査結果は日本政府と共有されているのか」とただした。答弁した河野氏は「(共有)されている」と述べた。調査結果の公表について、外務省の鈴木量博北米局長は「米側との合意」が必要になるとの説明を繰り返した。赤嶺氏は「全く前向きな態度が感じられない」などと批判した。