2019年6月10日月曜日

衆参同日選 見送り強まる 消費増税予定通り

 日経新聞が、安倍政権は衆参同日選挙を見送る方向が強まってきたとする観測記事を出しました。強気の判断ですが、内閣支持率55%という報道も見られるので、官邸の調査筋が参院選単独にして消費税増税を謳ってもてるという見通しを出したのでしょう。
 衆院を解散しないのは当り前のことですが、10月に消費増税を行えば日本の経済は破滅します。そういう判断が出来ないところが現内閣のレベルです。
 
 植草一秀氏は、「安倍内閣が消費税増税強行で選挙に臨む場合には参院選の単独実施になるだろうが、このケースでは与党は全体として想定外の大惨敗に陥る可能性が高い。参院の改憲勢力3分の2確保は維持できず、安倍首相は早期の退陣に追い込まれる」と、3日のブログで予測しています。是非ともそうなって、日本の政治を正常化させたいものです。          6月5日)日本の政治をダメにしている連合という隠れ与党勢力
 
 日刊ゲンダイが「~ 安倍首相“4つのヤルヤル詐欺”」の記事を出しました。あたかも安倍政権に対する「弔鐘」と言えるので、日経新聞の記事とともに紹介します。
 しんぶん赤旗の「~東京 市民が安倍やめろデモ」の記事も併せて紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
衆参同日選見送り強まる 消費増税予定通り  国会延長せず 
日本経済新聞  2019/6/9 2:00電子版
夏の参院選と合わせて衆院選をする衆参同日選挙を見送る方向が強まってきた。安倍政権内で参院選単独でも与党が勝利できるとの判断に傾いた。26日までの今国会の会期は延長せず、参院選の日程は「7月4日公示、21日投開票」となる予定だ。10月の消費税増税も予定通り実施する方針だ。
 
安倍晋三首相はリーマン・ショックのような出来事がない限り、10月に消費税率を10%に引き上げると表明していた。与党内には同日選…
以下は有料記事のため非公開
 
 
在任歴代3位でも約束守らず 安倍首相“4つのヤルヤル詐欺”
日刊ゲンダイ 2019/06/08
 総理大臣の在任日数が6日で2720日となり、歴代3位の伊藤博文と並んだ安倍首相。官邸で記者団に対して「約束をした一つ一つの政策をしっかりと前に進めていくことでその責任を果たしていきたい」とコメントしていたが、チョット待て。国民との約束を「前に進める」どころか、内政も外交も何ひとつ守っていないのが現実ではないのか。
 
 そもそも歴代ナントカとか威張っているが、独裁を避けるために党則で決めていた総裁任期「連続2期6年」を、安倍自民は「連続3期9年」に変えた。過去、そんな自分勝手な首相はいなかったのだから在任期間が長くなるのは当然。総理を長くやればいいってもんじゃないのは言うまでもないが、安倍首相の場合は反故にしている約束を挙げればキリがない。
 
■北朝鮮拉致問題
「拉致問題は、安倍政権の最重要課題」「最後のひとりまで救出をやり切る」
 安倍首相は事あるごとにこう強調してきたが、いまだに1ミリも進展していない。「対話のための対話は必要ない」と拳を振り上げていたものの、韓国や米国、中国、ロシアが次々に北と首脳会談を持ち、日本はすっかり蚊帳の外。今になって「前提条件なしの首脳会談をする」とか言いだしたが、北には「厚かましい」と一蹴される始末だ。
 
■北方領土問題
「戦後外交の総決算に取り組む」「領土問題の解決をレガシー(政治的遺産)にしたい」
 拉致問題と同様、「北方領土問題の解決」もヤルヤル詐欺だ。「総決算」どころか、ロシアに足元を見られて「ロシアの主権を含めて第2次世界大戦の結果を認めろ」などと条件を吊り上げられているから最悪だ。「前に進める」どころか、「どんどん後退」が現実だ。
 
■年金
「最後のおひとりに至るまで、すべて記録をチェックし、保険料をまじめに払っていただいた方々に正しく年金をお支払いしていく」「1年以内に名寄せを行い、突き合わせを行う」
 消えた年金問題を受け、第1次政権でこう叫んでいた安倍首相だが、名寄せが難しくなった途端にウヤムヤに。「100年安心」と喧伝していたにもかかわらず、保険料は右肩上がりで、受給金額は減る一方。受給開始や保険料支払期間の年齢を引き上げる議論ばかりが先行し、しまいには金融庁が年金だけじゃ老後生活は持たないから、2000万円貯めろ! ときたもんだ。これで「約束を守っている」とはどのツラ下げて言っているのか。
 
■福島原発
「私が責任者となって前面に立ち、必ず解決いたします」
 東京五輪招致のために「アンダーコントロール」と大嘘をつき、責任者になるどころか、解決の前面にも立っていない。選挙前になると福島に出掛けるが、選挙が終われば知らん顔。汚染水のダダ漏れは今も懸念が拭いきれず、メルトダウンした核燃料デブリを取り出す時期も手法も見えないのに、事実上、ホッタラカシだ。
 他にも「GDP600兆円」「目標出生率1・8」「介護離職ゼロ」……など、ウソばかり。「丁寧に説明する」と丁寧に言うだけで、一切説明しない。伊藤博文は明治憲法を制定し、2位の佐藤栄作は沖縄返還を実現したが、安倍首相がやったことと言えば「公文書の捏造・改ざん」「統計偽装」だ。こんな男が首相に居座り続けていること自体が狂っているとしか思えない。
 
 
参院選で政治変える 東京 市民が安倍やめろデモ
 しんぶん赤旗 2019年6月9日
 安倍政権の退陣を求めるデモが8日、東京都千代田区で行われました。参加した400人(主催者発表)が「安倍はやめろ」とコール。「バラマキ外交やめろ」「消費税上げるな」など、政治を変えたいそれぞれの思いをプラカードにして歩きました。主催は、市民有志でつくる「怒りの可視化」です。
 デモには、若者や子育て世代など幅広い人たちが集まりました。今の政治への不安や怒りを語りながら、「夏に行われる参院選で政治を変えたい」と話しました。
 東京都台東区から参加した男性(19)は、安倍政権によって年金などの社会保障が壊されることが許せない、と話します。「政治を変えないととんでもないことになると思って来ました。私は声をあげ続けます」
 2歳の息子をベビーカーにのせて歩いた同世田谷区の男性(42)は家族3人で参加しました。「とにかく選挙で安倍政権を終わらせたい。野党は本気の協力をしてほしい。私も行動します」
 
写真

「安倍は辞めろ」とコールし、デモする人たち=8日、東京都千代田区