以前(2月17日)共産党の志位和夫委員長は、インターネットと通信制を活用した私立高校「N高等学校」に招かれ、「政治部」特別講義を行い好評を博しました。
⇒(2月19日)共産党がめざす社会主義・共産主義 志位氏 高校生の質問に答える
23日、民主青年同盟は共産党の志位氏を講師に「社会は変わるし、変えられる―志位さんと語る学生オンラインゼミ」を開催しました。ゼミは党本部から中継され、全国の199の会場で660人の学生らが視聴しました。
しんぶん赤旗が報じました。
なおその時の動画は下記で見ることが出来ます(音声が聞こえない場合は画面下端の「スピーカー」マークをクリックし「消音モード」を解除してください。時間2時間6分)。
動 画 民青同盟presents 社会は変わるし、変えられる――志位さんと ...
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社会は変わるし、変えられる 志位さんと語る学生オンラインゼミ
民青が主催 双方向の企画
しんぶん赤旗 2021年5月24日
日本民主青年同盟は23日、日本共産党の志位和夫委員長を講師に「社会は変わるし、変えられる―志位さんと語る学生オンラインゼミ」を開催しました。ゼミは党本部から中継され、全国の199の会場で660人の学生らが視聴。ユーチューブの同時視聴回数は1万2490回でした。学生班の学生らがオンラインで直接質問をぶつけ、今の社会をどう変えるかなど綱領や科学的社会主義の視点で志位さんが答える双方向の企画となりました。
全国の学生からは「コロナ禍でバイトもなくなり、今も未来も不安。日本経済はよくなるんでしょうか」「野党共闘はどこまで進んでいますか」「アメリカ依存から脱却するには」「原発をなくすことは可能?」などの質問が寄せられ、志位さんが一つひとつ丁寧に答えました。
長野県の学生班の学生は「共産主義が実現した未来社会の具体的なイメージを教えてほしい」と質問しました。
志位さんは、マルクスの言葉も紹介しながら「労働時間がうんと短くなる社会です。そのことによって、すべての人間が自らの能力を自由に全面的に発展させることができる社会です」と答えました。また、自由と民主主義の制度や人間の豊かな個性など「資本主義のもとで勝ち取ったあらゆる価値あるものを引きつぎ、花開かせる社会です」と話しました。
長野の学生は「社会主義への移行期に金や権力への執着を捨てられるのか」と再質問。志位さんは、生産手段の社会化によって生産の動機が「利潤を増やすため」から「社会全体をよくするため」へと変われば、「お金への執着、人間の価値観も変わっていくのではないか」と見通しを語りました。
東京の学生班からは「社会科学は自然科学に比べ理論の実証性に劣るのでは」との質問が。志位さんは、社会科学の理論の真実性は「社会と経済の現実の運動によって確かめられる」と述べ、マルクスが指摘した資本主義のもとでの「貧富の格差の必然的拡大」「物質代謝のかく乱」が現実の世界的な格差拡大や環境破壊で実証されていると指摘。同時に「社会を変える法則―社会変革の法則は自動的には進みません。人民のたたかいがあって初めて社会変革は実現する」と語り、「これが自然の法則と社会の法則の大きな違いです」と強調しました。
京都府の学生班からは、食料支援活動の中で社会への疑問や関心を持つ学生がたくさんいると感じる一方、自分の周りでは政治のことを話しづらい空気があると発言。「どうすればこの空気を変えられますか」と問いかけました。
志位氏は、「自己責任論」に苦しめられてきた学生に「『あなたのせいじゃない』と言っていこう」と呼びかけました。コロナ危機の下で、学生を使い捨てにする働かせ方や高すぎる学費など政治の責任が見えやすくなっていると述べ、「ぜひ、自己責任論を乗り越え、社会的連帯の力で変えていこうという動きを発展させていってください」と話しました。
また、ジェンダー平等を求めるうねりが起きている日本の現状などを指摘。20世紀に進んだ「世界の構造変化」― 植民地体制の崩壊と100を超える国が独立を勝ち取った変化が、21世紀の今日、核兵器禁止条約発効に大きな力を発揮していることについて、「ある種の革命」(トーマス・ハイノッチ・オーストリア国連大使)との評価が寄せられていることも紹介し、「『社会は変わるし、変えられる』。ただ、自然に変わるのではなく、人民のたたかいによって変わる。この希望を大いに語っていこう」と呼びかけました。
「ジェンダー平等は、資本主義の枠内で達成されるものでしょうか」との質問も出されました。
志位さんは「ジェンダー平等は資本主義の枠内でも最大限追求されるべき課題」としつつ、「より根本的には、社会主義・共産主義に進めば、ジェンダー平等はより全面的に実現する社会になると展望しています」と答えました。
エンゲルスが女性解放実現の条件を社会主義的変革のなかに見いだしたことを紹介し、「実際の世界史は、エンゲルスの見通しを超えて、資本主義のもとでもジェンダー平等が現実的に大きく進んでいます。同時に、私たちのめざす社会主義・共産主義社会に進み、真に自由で平等な人間関係がつくられ、搾取も抑圧もなくなり、あらゆる支配・被支配の関係=権力的関係がなくなる、ここまで進むならばジェンダー不平等の根っこも完全になくなるのではないかと考えます」と語りかけました。
最後に志位さんは、戦前・戦後に日本共産党のリーダーを務めた宮本顕治さんが、獄中から妻の宮本百合子さんにあてた手紙を紹介。「人生を漂流しているのではなく、確固とした羅針盤の示す方向へ航海しているというのは、確かに生きる甲斐(かい)ある幸福だね」―。志位さんは「宮本さんのこの言葉を送りたい」と述べ、「私は、科学的社会主義の立場と日本共産党の綱領こそ、みなさんの生きる羅針盤となりうるものだと確信しています。ぜひこの機会に民青同盟への加盟と、日本共産党への入党を訴えます」と結びました。
「共産主義は実現可能」「印象変わった」
学生 感想次々
ゼミを視聴した学生からは「学生の質問に答える形式で分かりやすくおもしろかった。共産主義社会では労働時間が大幅に短縮され、自分の能力の全面的発展に使えるということが画期的で実現可能だと分かりました」(新潟・2年生)との感想が寄せられました。
神奈川の2年生は「政治は自分たちと隔離されたものだと思っていたが、『社会は変えられる』といわれ、自分にもできることがあるのではと思うと希望が生まれました」。
新潟市の1年生は「共産党が言っていることは正しいけど実現可能なのと思うこともありましたが、今日の話を聞いて『可能なんだ!』と思えました。友達と会話することにもつながります」。
岡山県の1年生は「社会主義・共産主義社会はみんな同じで無機質なイメージがあったが、人間の個性や自由、解放というまったく逆のイメージを持った」と強調。東京の4年生も「社会主義・共産主義のイメージを知れてとても良かった。資本主義の中で変えることができるのもあるが、社会主義になればより展望が開けると思った」と述べました。
山梨の4年生は「労働時間や男女の賃金格差でも日本は欧米諸国と比べても課題が大きいと認識しました。市民と野党の共闘で新しい政治を実現する動きをつくっていきたい」と語りました。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。