2021年5月24日月曜日

24- パレスチナに関する15の考え(マスコミに載らない海外記事)

 20日に停戦協定が結ばれたイスラエルとパレスチナ自治区(ガザ)との戦争について、国連安保理は18日までに4回も議論して双方に停戦を求める「報道声明」を出そうと試みましたが、理事国15カ国中、米国が唯一反対し続けたために実行できませんでした。

 米国の態度は明らかに異常なのですが、日本のメディアは100%米国流の論調に沿っているので、そうした風に報道されることはありませんでした。
 バイデン政権はトランプとの差異を明確にするため、一応国際協調を外交の柱にしてきましたが、この件ではそれを貫けませんでした。イスラエルが絡むと、米国がいわば国際的に特異な態度を採ることは従来から見られてきたことです。
 とはいえバイデン大統領を平和主義者などと見るのはそもそも間違いで、それは副大統領を務めていたオバマ政権下での実績や新政権での閣僚の布陣を見ても言えることです。バイデン氏を甘く見るべきではありません。

 マスコミに載らない海外記事に「パレスチナに関する15の考え」という記事が載りました。これはパレスチナ問題について、米国が主導していわゆる西側諸国に広がっている考え方を批判ないし揶揄したものです。
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パレスチナに関する15の考え
                 マスコミに載らない海外記事 2021年5月20日
                  ケイトリン・ジョンストン 2021年5月13日
1
 人が暮らしている国の上に、植民地を丸ごと落として、そこの住民を何世代も磨り潰し、彼らに報復をするたびに、自己防衛だと主張するよなことはしないものだ。そんなわけはないのだ。
 概して、アメリカを中心とする権力同盟は、自己防衛をしているに過ぎないとニュースで言って、彼らがむき出す牙から犠牲者たちが逃げ出そうとするたびに、人の血の川をくいものにするガルガンチュア中世フランスの伝説に登場する巨人のような地球規模の絶対的権力なのだ。
2
 私は新しい家を建てている。私が家を建てたかった場所には人々が暮らしていたので、私は連中の上に家を建て始めた。彼らは私を止めようとしたので、テロリストの彼らは殺さざるを得なかった。もし、あなたが私の行動に反対するなら、あなたは基本的にナチスだ。私の家には存在する権利があるのだ。
 理屈は通るだろうか?
3
 国は人ではなく、国というのは抽象的概念だ。国には“生存する権利”はない。国には“自己防衛の権利”はない。人には、これらの権利があり、国は、これらの権利を推進する限りにおいて合法的だ。全ての人々のために。
4
 パレスチナ人による、彼らを抑圧する人々に対する報復を非難する人々は“無価値”で“死ぬ”以外、パレスチナ人は何をするべきかについて、本当の答えを持っていない。
5
 際限ない戦争なしには存在できない国は、本当の国ではなく、たまたま周辺地域がある継続している軍事行動だ。
6
- 永久的な下級人種を作り出す。
- 彼らから、あらゆるものを取り上げる。
- 彼らから生きる理由を取り上げる。
- 彼らを抑圧する。
- 彼らを虐待する。
- 彼らを殺害する。
- 彼らを徹底的に爆撃する。
- 自分たちと戦うのを止めるよう要求する。
- 自分は平和を望んでいると言う。
7
 この点、はっきりさせよう。
1) 現状: 占領/アパルトヘイトは、パレスチナ人に対する暴力だ。
2) そこで、イスラエルが、追い立て/殴打/射撃をエスカレートする
3) そこで、一部のパレスチナ人が、暴力で反撃する
4) そこで、イスラエルは、虐殺で "反撃する"
 3項目から、報道を始めれば、視聴者の判断を誤らせることになる。
8
 “実際、これは見かけより、ずっと複雑だ”と言って無視できない途方もない残虐さを撮影したビデオが実に多くあるので、イスラエルは言説に対する支配力を失いつつある。
 一方の主張が、生ビデオ映像の共有でうらづけられており、もう一方の側の主張が“実際、これは見かけより、ずっと複雑だ”というだけのものであれば、後者が悪いのは誰にとってもあきらかなはずだ。
 浮気をしている配偶者が現場をおさえられて“そう見えるが誤解だ!”というようなものだ。そう。全ての情報は、そこにある。人が情報の受け取り方を決めるのだ。
 私が虐待的な恋愛を止めた時、彼は私を強姦した、彼は私を殴った、彼は心理的、財政的に私を虐待したと人々に私は言うが、彼は人々に、これは実に極めて複雑だと言うのだ。私の経験では虐待を“それは複雑なんだ”と自己弁護するのが普通だ。私の昔の恋人から、イスラエル・アパルトヘイトから、ジョン・ボルトンのイラク侵略擁護まで。

9
 イスラエル・アパルトヘイトの残虐さの認識が広まりつつあり、同じ理由で、アメリカ警察の残虐さの認識も広まっている。インターネットとスマホ・カメラの組み合わせだ。百聞は一見に如かず。見れば変化がおきる。これが、権力側が、インターネットを検閲しようと躍起になっている理由だ。
10
- ヨーロッパ人の犯罪に対しアラブ人を処罰するアパルトヘイト民族国家を押しつける。
- 彼らが、あなたを憎悪するまで虐待する。
- 憎悪から自分を守るために、アパルトヘイト民族国家が必要だという証拠として彼らの憎悪を引き合いに出す。
11
 パレスチナは、実に明快に、善と悪があり、即座に善側について、客観的にも断固正しいという貴重な数少ない地域の一つだが、何十年もの親イスラエル・プロパガンダのおかげで、大半の人々は、大間違いをしている。
12
 これを誰が聞く必要があるのか私にはわからないが、残虐なアパルトヘイト政権に対する根拠ある批判を、反ユダヤ主義だと、誰かを非難するのは、おぞましく、不快で、世界中で、益々その実態が知られつつある。
13
 もしソーシャル・メディアや、リベラル派が、15世紀から19世紀に存在していたら、アメリカやアフリカやオーストラリアの大量虐殺植民地主義で“双方の暴力”対する頻繁な非難があったはずだ。
14
 聖書は、現在と全く無関係な古代の歴史的背景からのたわごとで作り上げられたものだと認めさえすれば、シオニズムは、彼らの土地を奪うため、また別の先住民を虐殺している白人のもう一つの例のように見える。
 シオニズムは白人至上主義イデオロギーだ。欧米キリスト教原理主義者や欧米のタカ派が、アラブ人とペルシャ人に対して武器として利用されている白人至上主義で、それは、イスラエルそのものという形で現れている白人至上主義だ。典型例。
15
 際限ない戦争なしには存在できない国は,際限ない建設作業なしには立っていられない家のようなものだ。もし、あなたの家が、永遠に24時間/7日間、そのために働く建設チームがなければ崩壊するのであれば、あなたは (A)引っ越すか (B)違う建築設計を考え出すかの、いずれかだ。
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 記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/05/13/fifteen-thoughts-on-palestine/