2023年1月23日月曜日

欧米歴訪で日本の「最大の脅威」を知らしめた“夜郎自大”の岸田首相

 適菜 収氏による表題の意味は本文を読まないと分かりにくいと思いますが、この度の「欧米歴訪」で、自分自身を過大評価している岸田首相こそが日本の「最大の脅威」になっていることが分かった というほどの意味です(夜郎自大=自分自身を大物と錯覚すること)。

 史上空前の戦争国家である米国は、ロシアをウクライナ戦争に巻き込み、数年後には日本の自衛隊を主体とする対中戦争を起こすことを計画しています。
 それなのに岸田首相は知性の片鱗も見せることなくひたすら米国に迎合し、近隣の中国、ロシアそして北朝鮮を敵視することを厭いません。これでは日本は米国の属国以外のものではありません。
 それを当人は肩を並べているとでも錯覚しているのでしょうか。どこまで愚かな日本のトップなのか、です。
 適菜 収氏の「それでもバカとは戦え」を紹介します。
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適菜  「それでもバカとは戦え」
欧米歴訪で日本の「最大の脅威」を知らしめた“夜郎自大”岸田首相の猿芝居
                          日刊ゲンダイ 2023/01/21
 岸田文雄の欧米5カ国歴訪が示したものは、わが国が悲惨でぶざまで奴隷根性丸出しの属国であることだった。
 宗主国アメリカで行われた猿芝居に声援を送る連中も登場。自民党の佐藤正久はテレビ番組で「中国、ロシア、北朝鮮という強権国家に3正面で対するときに、日本が通常なら10年かかる安保3文書を1年でまとめ反撃能力を含め役割を増すのは地域の安定にとりありがたい。(米政府は)岸田首相はここまでやるのかと非常に歓迎している」と発言。

 また、同番組で橋下徹は「経済と安全保障を分けて考えて、安全保障面では米国と心中する気持ちがなければ、米国も心中してくれないのではないか。距離をとりながら、いざという時には命をかけて守ってくれなんて、米軍や自衛隊としてそれはないのではないか」と発言。
 アホにも限度がある。なぜ日本がアメリカと心中しなければならないのか。アメリカだって日本と心中する気はさらさらないだろう。当たり前の話だ。

「決断力がない」と言われ続けてきた岸田が敵基地攻撃能力保有や防衛費増額をフルスロットルで決めた理由は、単にアメリカの要求だからである。
 岸田は「日本は反撃能力を保有する一方、これを保障するために国防予算を増額するなど、我々の防衛能力を根本的に強化することを決心した」などと胸を張っていたが、「決心させられた」だけ。武器購入などの「お土産」をもらったバイデンは、卑屈な笑顔をつくる岸田の肩に手を置いた。茶番もいいところだ。

 安全保障は重要な問題だが、閣議決定だけで国家の存亡に関わる方針を変更し、国会で議論をする前に外国で約束してくるのは手続きの破壊としか言いようがない。これは安保法制のときの安倍晋三と同じ売国奴の所業。安倍もまた集団的自衛権の行使に関し、閣議決定を先行させ、アメリカで勝手に約束し、最後に国会に諮り、強行採決した。

 岸田は「国際社会を主導していく責任の重さと日本に対する期待の大きさを改めて強く感じる歴訪となった」とも発言。国際社会を主導? 何を高揚しているのかはわからないが、夜郎自大とはこのこと
 しまいには「私の大切な友人のジョー」「ジョーの協力に感謝を申し上げたい」だって。わが国の安全保障上の最大の脅威はこうした恥知らずの存在である。

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それでもバカとは戦え」(日刊現代・講談社 1430円)

適菜収 作家
近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中