岸田政権が大軍拡路線を突き進み23年度予算案で軍事費が10兆円を超しました。
護衛艦や潜水艦などを防衛省に納入している軍需産業上位の企業が、21年に自民党の政治資金団体「国民政治協会」に１億6000万円を超す献金をしていたことが分かりました。
契約実績がトップ三菱重工業は献金額が3300万円で、掃海艇ソナーシステムなどの日立製作所の献金額はトップの4000万円です。
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軍需上位企業が自民献金１･６億円 21年 10社で調達額の６割 本紙調べ
しんぶん赤旗 2023年1月10日
敵基地攻撃能力の保有など、岸田自公政権が大軍拡路線を突き進み、２０２３年度予算案で軍事費が１０兆円を超すなか、護衛艦や潜水艦などを防衛省に納入している軍需産業上位の企業が、２０２１年に自民党の政治資金団体「国民政治協会」に１億６０００万円を超す献金をしていたことが本紙の調べで分かりました。
防衛省の外局である防衛装備庁が発表している「中央調達の概況」（令和４年版）で公表している２０２１年度の「契約高順位（上位２０社）」に名前を連ねている企業の献金額を、「政治資金収支報告書」（２１年分）で調べたもの。 （表参照）
防衛省の契約実績上位企業の国民政治協会への献金額
| 企 業 名 | 契 約 金 額 | 献 金 額 |
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| ① 三菱重工業 | 4591 | 億円 | 3300 | 万円 |
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| ② 川崎重工業 | 2071 | 億円 | 300 | 万円 |
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| ③ 三菱電機 | 966 | 億円 | 2000 | 万円 |
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| ④ 日本電気 | 900 | 億円 | 1500 | 万円 |
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| ⑤ 富士通 | 757 | 億円 | 1500 | 万円 |
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| ⑦ I H I | 575 | 億円 | 1000 | 万円 |
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| ⑧ スバル | 417 | 億円 | 1700 | 万円 |
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| ⑨ 日立製作所 | 342 | 億円 | 4000 | 万円 |
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| ⑪ 小松製作所 | 183 | 億円 | 800 | 万円 |
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| ⑫ ダイキン工業 | 181 | 億円 | 520 | 万円 |
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〈注〉防衛装備庁資料、政治資金収支報告書（2021年分）で作成。 丸数字は契約実績順位
献金額が３３００万円の三菱重工業は契約実績がトップ。 射程を現在の百数十キロから１０００キロ超に伸ばす「１２式地対艦誘導弾能力向上型」や、音速を超える速度で地上目標を攻撃する「島嶼（しょ）防衛用高速滑空弾の要素技術」、マッハ５以上で飛行し、軌道を自在に変えられる「極超音速誘導弾要素技術の研究試作」などを納入。 憲法違反の「敵基地攻撃」を可能とする兵器も目立ちます。 契約高は前年より約１５００億円増え、４５９１億円。 同年度の政府調達額１兆８０３１億円の２５・５％を占めています。
献金額が２０００万円の三菱電機は、中距離地対空誘導弾（改善型）、ネットワーク電子戦システム、空対空誘導弾などを納入、同５・４％。 サイバー防護分析装置の借り上げ、掃海艇ソナーシステムなどの日立製作所は４０００万円を献金しています。
献金が確認できたのは１０社。 あわせて１億６６２０万円を献金していますが、この１０社で、政府調達額の６１％を占めていました。