2023年1月5日木曜日

05- 徹底追及 統一協会 Vチューバー・信者2世 もるすこちゃん

 ネットでバーチャルチューバーとして活動してきた「もるすこちゃん30代)」は、安倍晋三元首相の銃撃事件後、統一協会の信者2世であることを告白し、い統一協会の解散や2世の救済を求めて活動を続けています。
 熱心な信者である父親教会長から借金をして献金するように言われてその様にしたこと、両親は17年からの5年間に500万円を献金したが現在の貯金は50万円位しかないこと、自らは小学校の時から貧しい生活を強いられたこと、学業成績は良く学費を免除されたので奨学金を家族の生活費に充てることができたこと、自分は大学進学をあきらめて、自分の働きで2人の妹を大学に進学させたことなどが語られています。
 信者2世は「神の子」と「祝福2世」と呼ばれることもあるようですが、その実態は悲惨なものです。救済新法はその人たちの救済には何の役にも立たないということです。
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徹底追及 統一協会
安倍氏登場に信者熱狂 親は借金させられ献金
        Vチューバー・信者2世 もるすこちゃん(30代)
                        しんぶん赤旗 2023年1月5日
 ネットでV(バーチャル)チューバーとして活動してきた「もるすこちゃん」(30代)=仮名=は、安倍晋三元首相の銃撃事件後、統一協会(世界平和統一家庭連合)の信者2世であることを告白しました。いま統一協会の解散や2世の救済を求めて活動を続けています。2世としての体験と思いを聞きました。(統一協会取材班)
 もるすこちゃんの両親(いずれも70代)は、学生時代に統一協会へ入信し、集団結婚しています。ともに協会活動に専念する「献身者」でした。「両親が献金と献身したため、親元にいた20歳ぐらいまで、とにかく貧乏でした」

就職し妹に学費
 小学校低学年のときにテレビが壊れ、中学生まで買い替えてもらうことができなかったといいます。ゲームも、おもちゃもなく、服はすべておさがり。成績がよく学費免除でしたが、奨学金を借り家族の生活費に回しました。自身は大学進学をあきらめて就職。「せめて2人の妹は大学に」と、ボーナスで学費を出しました
 両親からは「神の子」として育てられました。統一協会は集団結婚した両親の子どもを「祝福2世」と呼び、「神の子」と位置づけているからです。「私は神の子だから大きくなったらこの世を救う、と思っていました。そう考えることで貧乏のつらさから自分を救っていたのかも」

返金できるよう
 両親は一時期、統一協会の下部教会がつくった物販会社で店長をしていました。高麗ニンジン茶などを販売する協会のダミー会社で、社員はみな信者です。
 ある時、父親は教会長からテーブルに札束をポンとおかれて、こう求められました。「これを借りてあなたの献金にしなさい。店長はみなに背中を見せないといけない」。父親はその金を借りて献金したといいます。
 高齢になっても献金は続きました。2017年からの5年間で、両親は約500万円を先祖供養と称する「先祖解怨(かいおん)」で献金。いま両親の貯金は50万円程度です。
 マインドコントロール(洗脳)されている両親は、献金が世界平和のためと本気で考えているとも。「本人たちはピュア(純粋)なのです。だから統一協会にだまされる。洗脳されている親は協会に返金を求めないため、被害者救済法では2世は救われないのです。子どもが返金要求をできるようにしてほしい。そして統一協会は解散しかない

「これはまずい」
 統一協会と癒着した政治家に怒りを感じています。協会のイベントに政治家がたびたび登場するのを見てきました。統一協会系の集会に安倍晋三元首相が送ったビデオメッセージも、銃撃事件より前に見ていました。
 安倍氏の登場に、信者たちは異様な盛り上がりをみせたといいます。当時の様子を振り返りながら、こう憤ります。「これはまずいと思いました。信者は自分たちの活動が元首相に認められているととらえます。政治家は自分たちが統一協会の行事に顔を出すことで、信仰がどれだけ強化されているか知るべきです」