2023年1月26日木曜日

施政方針演説は国会軽視宣言(澤藤統一郎氏)/「丁寧に説明」と言うだけの人(まるこ姫) 

 澤藤統一郎氏が、「施政方針演説は、岸田文雄の国会軽視宣言となっている」と痛烈な批判をしました。以下に紹介します(着色個所は原文に拠っています。岸田首相の発言部分は事務局で「斜体文字」に変更しました)。

 まるこ姫も「岸田、防衛増税『国民に丁寧な説明行う』説明すると言うだけの人」というブログ記事で痛烈に批判しました。併せて紹介します(太字及び青字の強調部分は原文に拠っています)。
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施政方針演説は、岸田文雄の国会軽視宣言となっている。
                    澤藤統一郎の憲法日記 2023年1月24日
 昨日、第211通常国会の開幕となった。今朝の新聞で、岸田首相による施政方針演説に目を通して、その大上段ぶりに驚いた。この人、こんな人だったかしら? それだけではない。言ってることがどうもおかしい。大丈夫だろうか、この人。

 冒頭こう言っている。この人の日本語、なんだかおかしい。
 「政治とは、慎重な議論と検討を積み重ね、その上に決断し、その決断について、国会の場に集まった国民の代表が議論をし、最終的に実行に移す、そうした営みです」
 そうではない、こう言わねばならない。
 「政治とは、国会の場に集まった国民の代表が慎重な議論と検討を積み重ねて方針を決断し、その決断された方針を政府が実行に移す、そうした営みです」
 これが、三権分立の立場である。こうでなくては、憲法によって国権の最高機関とされている国会の立場を貶めることになる。

 「私は、多くの皆さまのご協力の下、さまざまな議論を通じて、慎重の上にも慎重を期して検討し、それに基づいて決断した政府の方針や、決断を形にした予算案・法律案について、この国会の場において、国民の前で正々堂々議論をし、実行に移してまいります」
 岸田君、頭が高い。これでは、勝手に閣議で決めた政府方針を正々堂々貫くぞという国会軽視宣言ではないか。行政府が立法府に持つべき謙抑性や謙虚さのカケラもない。民主主義というものへの理解に欠けるのではないか
 岸田文雄、どうやら舞い上がってしまっているようだ。すべては、もう自分が決めた。あとは、国会での「議論」が残っているが、正々堂々と受けて立とうではないかと息巻いている。国会での議論によって、内閣の「決断」の変更はないという大上段。

 「外交には、裏付けとなる防衛力が必要です。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙していく中で、極めて現実的なシミュレーションを行った上で、十分な守りを再構築していくための防衛力の抜本的強化を具体化しました」
 「5年間で43兆円の防衛予算を確保し、相手に攻撃を思いとどまらせるための反撃能力の保有、南西地域の防衛体制の抜本強化、サイバー・宇宙など新領域への対応、装備の維持や弾薬の充実、海上保安庁と自衛隊の連携強化、防衛産業の基盤強化や装備移転の支援、研究開発成果の安全保障分野での積極的活用などを進めてまいります」
 「こうした取り組みのためには、2027年度以降、裏付けとなる毎年度4兆円の新たな安定財源が追加的に必要となります。行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約4分の1については、将来世代に先送りすることなく、27年度に向けて、今を生きるわれわれが、将来世代への責任として対応してまいります」

 この人、自民党内のハト派と言われていなかったっけ? ハトのぬいぐるみを脱ぎ捨てたら、タカの正体が現れたという変身ぶり。これまでは、「聞く力」を特技としていたはずだが、「意見を聞いて決めた後は『聞かない力』を発揮する」と開き直っているという。そこのけそこのけキシダが通るという、エライ鼻息。

 「今回の決断は、日本の安全保障政策の大転換ですが、憲法、国際法の範囲内で行うものであり、非核三原則や専守防衛の堅持、平和国家としてのわが国としての歩みを、いささかも変えるものではないということを改めて明確に申し上げたいと思います」
 確かに、日本の安全保障政策の大転換だ。憲法、国際法遵守の姿勢を危うくし、非核三原則や専守防衛は投げ捨てて、平和国家としてのわが国の歩みを根本的に変更してしまうものではないか。さらに、演説では「廃炉となる原発の次世代革新炉への建て替えや、原発の運転期間の一定期間の延長を進める」と宣言もした。ほかにも「決断を実行に移す」と肩に力が入り過ぎ。

 かれは、演説で「『検討』も『決断』も『議論』も、全て重要であり必要だ。それらに等しく全力で取り組むことで、信頼と共感の政治を本年も進めていく」と語った。しかし、「等しく全力で取り組む」印象からはほど遠い。「『検討』と『決断』はもう終わった。事後報告としての『議論』が残ってはいるが、『決断』は変えない」としか、聞こえない。

 この姿勢では、「国民の信頼と共感」は得られない。岸田内閣の支持率低迷はむべなるかな、と言うほかはない。


岸田、防衛増税「国民に丁寧な説明行う」説明すると言うだけの人
                       まるこ姫の独り言 2023.01.25
本当にいつもいつも、よくこれだけの国民を小馬鹿にしたような発言が出来るものだ。

岸田が防衛増税に関して、十八番の「国民に丁寧な説明行う」
この言葉しか知らないのかと思うほど、一言一句同じ文言しか言わない。

首相、防衛増税「国民に丁寧な説明行う」 
                       1/24(火) 14:39配信 産経新聞
>岸田文雄首相は24日の参院本会議で防衛費増額に伴う財源の一部を法人税などの増税で賄う政府方針について「(増税は)国民の負担感をできるだけ抑える観点から個人や法人への影響は最大限配慮する仕組みだ。国民に理解を深めてもらえるよう、国会での議論を含め、丁寧な説明を行う」と述べた。

岸田政権になってから何度となく「国民に丁寧な説明行う」と言ってきたが、いつ丁寧な説明をして貰ったのだろう。

しかも増税前提の説明は何の意味もない。
初めから決まっていることを国民に押し付けるだけの「丁寧な説明」
増税を企てる方は何一つ身を切ることもせず、国民に押し付けるだけ。
誰が納得するのだろう。

増税は「未来への責任だ」と大仰なことを岸田は言っていたが、これだけ増税ラッシュでは未来の人はますます負担率が高くなるのではなかろうか。

「丁寧な説明」も言っただけで終わりでは、期待されなくなるのは当然だし、本人は大真面目なのに聞き手の方はドッチラケ。

安倍は「私に責任がある」岸田は「丁寧な説明を行う」一度として責任も取らなければ丁寧な説明も行ってこなかった輩がよく言うよ。

安倍も岸田も同じ穴のムジナで、その言葉を発しただけで終わったことになっている。

どいつもこいつも、総理になると極端に語彙が少なくなる。
政権内ではそれが慣例になっているのだろうか。

この国では、中身がまったく無くて同じ文言を繰り返すしか能がない人間が総理になれるという、まあそういう人間しか総理になれないという事かもしれないが。

何で自分の言葉で語れないのだろう。
だからか、言葉が上滑りして行くだけで人の心に染み入らない。

安倍の時もそうだったが、岸田も、また同じこと言っているよ…という感じになってきている。

狂った岸田の顔も見たくないし、その話も聞く価値が全然ない。
どうせ、日本会議の声とか、統一教会の声とか、既得権益側の声しか聞こえてこないのだろうし。

二人羽織の岸田はバックに操られている。