2023年1月26日木曜日

「戦争への道許さず」声明 9条の会/全国革新懇が談話

 日本国憲法を守り発展させようと呼びかける九条の会事務局23日、岸田政権が狙う大軍拡と改憲は「アジアと日本を戦争に巻き込む道」だと主張し、「絶対に許さないという声で、国会を取り囲みましょう」と訴える声明を発表しました。

 全国革新懇代表世話人会は同日、岸田政権の大軍拡に反対する、談話「平和、くらしを壊す『安保3文書』具体化はやめ、『平和の準備』を」を発表しました。
 九条の会事務局)の声明「アジアと日本を戦争に巻き込む大軍拡と改憲に反対しましょう ―通常国会の開会にあたって― 」を併せて紹介します。
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「戦争への道許さず」声明・談話 9条の会
                       しんぶん赤旗 2023年1月25日
 日本国憲法を守り発展させようと呼びかける九条の会の事務局は23日、岸田政権が狙う大軍拡と改憲は「アジアと日本を戦争に巻き込む道」だと主張し、「絶対に許さないという声で、国会を取り囲みましょう」と訴える声明を発表しました。
 声明は、自民党政権が続けてきた「専守防衛」の路線を蹂躙(じゅうりん)する岸田政権の二つの企てとして、敵基地攻撃能力の保有を柱とする大軍拡と憲法9条の明文改憲をあげ、同日召集された通常国会は「今後の日本の進路を左右する重大な対決の場」だと強調しています。
 岸田政権が安保3文書を改定し、日米首脳会談で「国会に諮らないまま『防衛力の抜本的強化』と『そのための予算拡充』をアメリカに約束した」ことなどは「憲法9条の理念を真っ向から踏みにじる暴挙」であり、「立憲主義の重大な侵犯」だと批判しています。
 声明は、岸田文雄首相が憲法9条自体を改変する明文改憲を、大軍拡予算の審議と並行して、日本維新の会などの協力を得つつ進めようとしていると強調。2016年以降、改憲勢力が衆参両院の3分の2以上の議席を占めていても、市民と立憲野党の共闘で安倍改憲を阻んできたとして、「この力に確信を持ち、地域、草の根から、戦争NO!の声をあげましょう」と呼びかけています。

全国革新懇
 全国革新懇代表世話人会は23日、岸田政権の大軍拡に反対する、談話「平和、くらしを壊す『安保3文書』具体化はやめ、『平和の準備』を」を発表しました。
 談話は、23日に開会した通常国会は、平和か戦争かの歴史的岐路に開催される国会だとして、「戦争の準備ではなく平和の準備を」の世論と運動を強め、岸田政権の暴走政治にストップをかけるために力を寄せ合おうと呼びかけています。
 「安保3文書」は、「違憲の安保法制(戦争法)を装備と態勢の面から実行段階に引き上げ、日米の軍事的一体化を一気に進めるもの」だと指摘。日本が再び戦場となる危険性を高めるもので、絶対に認められないと断じています。
 また、「安保3文書」が、軍事分野での官民学の連携強化、武器の海外輸出、港湾・空港の軍事使用、国民の安全保障への理解促進にも触れるなど、「『平和国家としてのこの国のあり方』の大転換をめざすもの」だと指摘。それらの点からも、「国民に信を問わずに具体化してはならない」と強調しています。
 最後に、「安保3文書」の閣議決定を撤回し、対話と外交による戦争の回避、平和の準備に力を注ぐことを政府に要求。地域・草の根から、たたかいのうねりを起こそうと呼びかけています。


アジアと日本を戦争に巻き込む大軍拡と改憲に反対しましょう
―通常国会の開会にあたって―
                               2023年1月23日
                                 九条の会事務局
1月23日、第211回国会が召集されました。本国会において、岸田文雄政権は、自民党政権のもとでも続けてきた「専守防衛」の路線をすら真っ向から蹂躙する2つの企てを強行しようとしています。今国会は、今後の日本の進路を左右する重大な対決の場となりました。
一つは、23年度予算において防衛費の大増額を図ろうとしていることです。昨年末の12月16日、政府は、自ら「戦後安全保障政策の大転換」と明言する「国家安全保障戦略」ほか安保3文書を閣議決定しました。その中心は、歴代政権が憲法の趣旨に反するとして認めなかった「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて保有することであり、それを柱とする5年で43兆円にのぼる大軍拡方針でした。これを実行するため、政府は、12月24日には、トマホークの大量購入はじめ防衛費に6兆8219億円を計上する大軍拡予算案を閣議決定したのです。
さらに重大なことは、1月11日の日米安全保障協議委員会(日米2+2)、続く13日の日米首脳会談において、日本政府が、国会にも諮らないまま「防衛力の抜本的強化」と「そのための予算拡充」をアメリカ側に約束したことです。その上で、日米2+2の「共同発表」と首脳会談を受けた「日米共同声明」において日米両国は、「日米同盟の現代化」という名のもと、日米同盟を対中国等を念頭に置いた文字通りの軍事同盟に強化することに合意し、その具体策を列記したのです。
安保3文書の閣議決定以降の、こうした政府の一連の行動は、憲法9条の理念を真っ向から踏み躙る暴挙であると同時に、それを国会での審議もせずに行った、立憲主義の重大な侵犯に他なりません。しかも岸田首相は、防衛費の増額を「増税」によって実現すると明言しています。増税はもちろんですが、たとえ増税が回避されても巨額の防衛費増を賄うため社会保障費等の削減や負担増など、それが暮らしをさらに悪化・破壊することは明らかです。今度の国会では、こうした政府の行為が果たしてアジアと日本の平和を促進するものか、それとも憲法が掲げる平和の路線のあからさまな蹂躙なのかを徹底的に議論し、軍拡予算にストップをかけなければなりません。
第2の企ては、こうした大軍拡、日米軍事同盟の侵略的強化の企図に立ち塞がる憲法9条自体を改変する明文改憲の策動です。任期中の改憲を宣言した岸田首相は、憲法審査会で緊急事態条項の論議が進んだことを踏まえて、今国会では審査会において緊急事態条項改憲での合意づくりを先行し、9条への自衛隊明記も併せて、改憲の発議に向けて「前進」しようとしています。大軍拡予算の審議と並行して、維新の会などの協力を得つつこちらも進めようという思惑です。
今こそ、市民が立ち上がるときです。大軍拡と改憲は、アジアと日本を戦争に巻き込む道、絶対に許さないという声で、国会を取り囲みましょう。
振り返ってみれば、市民は、戦後いく度かの改憲の策動に立ち向かい、76年間にわたり改憲を阻んできました。2016年以降の、衆参両院で改憲勢力が3分の2を上回っていた状況の下でも、市民と立憲野党の共闘の頑張りで安倍改憲を阻んできました。この力に確信を持ち、地域、草の根から、戦争への道N O!の声を上げましょう。