2013年10月2日水曜日

安防懇は10月中に原案取りまとめ

 安倍晋三首相の私的懇談会安防懇」(座長・北岡伸一)は30日、首相官邸で第2回会合を開き「国家安全保障戦略」に盛り込む内容を協議しました。
 10月中に意見聴取を終え原案を取りまとめその後防衛大綱の議論に移る方針ということです

 会合では、首相が掲げる「積極的平和主義」を基本理念に据えることや、アジア太平洋地域の中国の影響力増大や北朝鮮の軍事力増強などを盛り込む方針を確認しました。
 また政府が年内決着をあきらめて、来春以降に取り組むことにした集団的自衛権行使の容認踏み込まないということです。

 すべて安倍首相の構想のとおりに進むようです。
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安倍首相私的懇:安保戦略、10月中に原案取りまとめ
毎日新聞 2013年10月1日
 安倍晋三首相の私的懇談会「安全保障と防衛力に関する懇談会」(安防懇、座長・北岡伸一国際大学長)は30日、首相官邸で第2回会合を開き、外交・安全保障の基本方針となる「国家安全保障戦略」に盛り込む内容を協議し、10月中に原案を取りまとめる方針を決めた。また、政府側は(1)基本理念(2)安全保障上の課題(3)戦略的アプローチ−−を安保戦略の3本柱とする案を提示し、了承された。

 会合では、首相が掲げる「積極的平和主義」を基本理念に据え、アジア太平洋地域の安全保障上の課題として中国の影響力増大や北朝鮮の軍事力増強などを盛り込む方針を確認。その他の課題として大量破壊兵器の拡散や国際テロの脅威なども指摘した。

 取るべき対策としては、安全保障面での日本の役割や能力の拡大・強化、日米同盟の強化、価値観を共有する国々との連携などを挙げる方向となった。今後、取りまとめに向け具体化を急ぐ。

 積極的平和主義をめぐっては、公明党などから「内容がよく分からない」との指摘が出ており、政府は安保戦略の中で説明する方針。一方、首相が重視する集団的自衛権の行使など憲法解釈変更をめぐる政府内の結論が出るのは来春以降の見通しで、安保戦略では踏み込まない予定だ。

 安防懇は10月中旬〜下旬に安保戦略の原案を取りまとめ、その後、防衛計画の大綱(防衛大綱)の議論に移る。これらの議論を踏まえ、政府は年末に安保戦略と防衛大綱を閣議決定する方針。【朝日弘行】