2016年7月8日金曜日

08- 沖縄の米海兵隊には「日本防衛の任務ない」と米国防長官が証言

 もともと米海兵隊は国土を防衛するのが任務ではなくて、ひたすら敵国に侵攻するための部隊です。
 沖縄に駐留している海兵隊に対しても「日本防衛の任務は割り当てられていない」ことを、1982年にワインバーガー米国防長官が書類証言で明らかにしていたことが、6日の沖縄県議会で明らかにされました。
 
 これまで日本のいわゆる「安保で喰う人たち」が、米海兵隊が沖縄に駐留することが「地政学的に」日本の防衛上欠かせないなどと訳知り顔に語ってきましたが、それが全くの嘘・偽りであったことが明確にされました。
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「日本防衛の任務ない」 在沖縄の米海兵隊
80年代に米国防長官が議会に回答
琉球新報 2016年7月7日
 1982年4月にワインバーガー米国防長官が米上院歳出委員会に提出した書面証言で、在沖縄の米海兵隊について「日本防衛の任務は割り当てられていない」と表明した上で、「西太平洋およびインド洋における米海軍第7艦隊の作戦領域のいかなる場所にも配備され得る」と回答していたことが分かった。在沖米海兵隊の駐留を巡っては沖縄の「地理的優位性」などが引き合いに出されるが、広く西太平洋やインド洋のどこでも機能し、さらに主な任務は「日本防衛」ではない実態が改めて示された。
 
 文書は6日開かれた沖縄県議会6月定例会の代表質問で、渡久地修氏(共産)が存在を質問し、県の謝花喜一郎知事公室長が国会図書館から入手し、確認したと認めた。
 文書は米国防総省が作成してワインバーガー氏が署名し、米上院の公聴会に向けて提出したもの。
 在沖米海兵隊の任務について、インド洋への配備をより増していく可能性を問う質問に対し、米海兵隊の任務は日本防衛ではなく、「それよりも」第7艦隊の構成要素として、太平洋地域を展開する特性を強調する回答をしている。
 
 謝花氏はこれに関連し「県は防衛省から示された在日米海兵隊の意義・役割について2度の質問を行い、回答を得たが、説明は十分でなく、政府は丁寧な説明を行うべきだと考えている」と述べた。
 翁長雄志知事も「米海兵隊について、ワインバーガー氏が日本を守るためではないという発言もあった」とあらためて答弁し、米海兵隊の沖縄駐留に疑問を呈した。