2016年7月30日土曜日

「新潟県9条の会(会報No.52)」 より

 7月27日発行の「新潟県9条の会 会報No.52」から、主要な記事を転載します。
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全国11の1人区で野党統一候補が勝利
新潟では党統一候補の森候補が勝利
力を合わせれば「政治は変えらる」ことを実証
戦争する国づくりは許さない! 憲法9条守れ国民的大運動をさらに前進させよう
 
 今回の参議院選挙は、安倍内閣の戦争法に反対した青年や女学者多くの市民の共同に後押しされ、野党と市民が力を合せ、32の1区の全てで野党統一候補を擁立して闘った初めての国政選挙でした。3年前の参院選挙では岩手・沖縄を除く全ての1区で自民党が議席を占めていましたが、今回は新潟を含め11選挙区で野党統一候補が勝利しました。
 
 戦争法廃止・立憲主義回復の大義のもとに市民と全野党が力を合せることで「政治は変えられる」という有権者の期待を大きく広げ、その力を実証する第一歩となりました。選挙中、安倍首相は3回、閣僚・自民党幹部が連日、新潟に入り、組織・業界締めつけ、異常で低劣な野党攻撃を繰り広げました。改憲勢力の違法な反共謀略ビラの大量配布なども行われました。こうした攻撃を跳ね返しての野党統一候補の勝利であり、今後の運動に希望と展望を与える選挙になりました。しかし、選挙結果は、自公とおおさか維新などを合わせ参議院で3分の2の議席を超えました。
 安倍首相は、「憲法改正は、国会で3分の2以上の議員の賛成で発議し、国民投票で過半数の賛成で決める、今はまだ憲法のどこを改正するか固まっていないから、参院選の争にはせず選挙後、国会の憲法審査会で検討する」と言い続け選挙中の街頭演説では一度も憲法改正に触れませんでした。それが選挙が終わった途端、「(衆参の憲法審査会での議論が)収斂した後、国民投票で改正を問う」「自民党の改憲案がベースになる」と改憲への意欲を改めて表明しました。
 改憲勢力の本丸は「9条の改正」であることは明らかです。「緊急事態条項」の創設などで改憲の「実績」づくりを重ねて「本丸へ」の思惑が見え見えです。おおさか維新の会などは改憲の理由に「教育無償化」を上げるなど、法律を作り、予算をつければ実現できるものまで改憲の口実にして改憲に突き進もうとする改憲勢力の異常さ。
 ある識者が「選挙戦を通じ実は多くの人々が憲法の中身を知らないことを知りました。自民党の改憲案を批判し、改憲を阻むためには、現行憲法を知ることが第一です。できるだけ多くの人々と憲法について勉強し、生活の場面で憲法の理解を深めること」が大切と選挙結果を踏まえ発言されていますが、「憲法の中身を知る」活動を地域の隅々まで広げ、現行憲法優れた内容に確信を持ち、「いま政治がやるべきことは憲法を変えることではなく、憲法に基づいた政治を行うこと」であると国民が声を上げていくことが大切ではないでしょうか。地域に根ざした9条の会の活動がその真価を発揮する時です。
 
各組織からの活動報告
 
「上越9条の会」  共同の輪をさらに広げ、改憲を許さない力を大きく!
 上越9条の会は、上越市の北城高校の東交差点に新しい大きな看板を、土地の所有者の協力を得て設置、付近を通る人達に「再び戦争する日本にしてはならない」の熱い思いを呼び掛けています。
 また上越9条の会は、この度の参院選挙は憲法違反の戦争法廃止、憲法の平和主義を守り、国民の命とくらしを守る選挙と位置付けて、野党統一候補の勝利をめざし会員に活動参加を呼びかけ、多くの市民と共同し、上越市で自民党候補に8千票を超える大差をつける奮闘の一翼を担いました。
 選挙後も、憲法カフェ等を継続的に開催し、若いママさんなどへの働きかけも意識的に強めています。大型看板も「もっと増やしたい」と募金活動も強めています。
 
「阿賀野九条の会」 草の根の組織が力を発揮、さらに9条の会を強く、大きく!
 阿賀野九条の会は、この度の参院選挙の何賀野市民連合の活動で、地域の共同を広げるうえで接着剤としての重要な役割を果たし、野党統一候補の勝利に向け大奮闘しました。選挙結果で野党統一候補が11の1人区で勝利するなど政治を変える希望と展望を持つ内容でしたが、改憲勢力が参議院でも3分の2を占め、改憲に向けての動きが強まることが予想される情勢だけに来るべき衆院選挙も展望して会の活動も一層強化し、その役割を強めることにしています。
 会創立11周年記念集会を成功させ、情勢の発展を見ながら宣伝カーの運行も続けることにしています。第7回「阿賀の戦争展」の開催を協力して成功させ、「戦争する国にしてはならない」の市民の声を広げる活動、「毎月のニユース」を発行し、会員に届け、9条の会の拡大・強化と草の根の活動を一層強める計画を進めています。
 
「弥彦9条の会」  国民投票でも9条改憲反対が過半数を占める国民運動をめざして
 参院選の弥彦村での投票は、投票総数5477で、野党統一候補2575票、自民党2582票という大接戦でした。国民投票になったときに弥彦村で9条改悪反対が過半数を占められるかどうか、その視点で投票結果を考え、弥彦村の保守的傾向を考慮に入れながら、今後の9毎の会の活動についても考えていきたい。
 10月には「戦争体験を聞く会」を開催をと準備を進めています。内容は、①平和のアニメを見る ②戦争体験を聞く ①感想を述べ合う の3部構成にし、親子連れで参加できる内容にしていきたい。参院選の結果、9条破壊の攻撃が強まると思います。私たちはこれからが闘い、と考えるようにしています。
 
「湯の町湯沢平和の輪」 憲法の素晴らしさ学び「改めて選び直す」憲法学習運動に力を
 湯の町湯沢平和の輪は、この度の参詣詫選挙は、「戦争しない国」支え続けてきた憲法が大きな危機に直面している状況の中で行われる歴史的な選挙であり、平和憲法を壊すのか、輝かせるのかを参院選挙の大争点にとニュースでも呼びかけ、地域で大奮闘。大接戦に追い込み、新潟県の野党統一侯哺の勝利に大きな役割を果たしました。選挙戦の中では、「この大切な時、骨惜しみ、金惜しみしない」で頑張ろうと、きびしい財政の中ですが「平和憲法が公布されて70年! 9条改憲は許しません」(別紙)の「せんきょ」のカルタ・チラシ3000枚を折り込み、全町民に届け、投票を呼びかけ活動などを進めてきました。
 改憲勢力が参院でも3分の2の議席を占め、安倍首相の「自民党の改憲案がベースになる」の発言もあり、「改めて選び直す日本国憲法一自民党改憲案と対比しながら」の連続学習合を継続することの大切さを改めて確認し合い、9月には特別企画「憲法カフエ」を計画し、これまで参加していない多くの人に参加して、現行憲法の素晴らしさと同時に自民党改憲案が戦争する国に逆戻りする危険な内容かを多くの人に知らせる取り組みを進めていく計画です。
 町と「非核平和宣言の町」として平和の取り組みにいての懇談会も計画しています。
 
「十日町9条の会」 より広範な市民に参加を呼びかけ憲法を学び、9条の会を
           さらに大きく
 十日町9条の会は、戦争法廃止を求める統一署名は9619筆に、法案の廃案を求める署名から数えると14284筆になります。参議院選挙での野党統一候補の得票数とほぼ同じ数になります。署名での対話で出された市民の気持ちを新たな対話に生かし、「戦争法廃止させるために野党統一侯捕の勝利を」と大奮闘で、地域の共同を広げる大きな役割を発揮して奮闘しました。
 9条の会を立ち上げ、10年間、学習会、講演会、映写会、宣伝活動など、雨の日も、風の日も、大雪の中でも、コツコツと粘り強く活動を継続し、市民に働きかけてきた活動がこの度の参議院選挙でも大きな力になっていろことを確認しています。
 参議院でも改憲勢力が3分の2を占め、憲法がますます危機的な状況になってきているだけに、地域の草の根の9条の会をもっともっと大きくしていくことが必要である。9日の例会も、もっと大勢の人が参加できる工夫もし活動強化する計画を進めています。