安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合は26日、「衆院選挙における小選挙区での野党共闘の取り組みを後押しする」などとした、今後の活動方針を発表しました。
しんぶん赤旗の記事と市民連合のホームページに発表された活動方針を紹介します。
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衆院選も野党共闘を 市民連合が活動方針発表
しんぶん赤旗 2016年7月28日
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)は26日、「衆院選挙における小選挙区での野党共闘の取り組みを後押しする」などとした、今後の活動方針をホームページ上で発表しました。
安倍政権やメディアは、選挙期間中「主要な争点ではない」としていた改憲を選挙後に、「あたかも憲法改正が既定路線であるかのように有権者をあざむいてい」ると指摘。世論調査を見ても「主権者たる国民は憲法改正を喫緊の課題とはとらえておらず、改憲議論を国会議員に委任したとは到底言えない」とのべています。
改憲勢力は今後、「立憲野党の分断を図り、改憲発議や国民投票と連動させるかたちで衆議院の解散総選挙を仕掛け、民主的正統性や立憲主義の見せかけを調達しようとする可能性があります」と強調しています。
市民連合は、「ひきつづき全国各地の市民運動と連携しつつ、来るべき衆議院選挙における小選挙区での野党共闘の取り組みを後押しするとともに、個人の尊厳を擁護する政治をいっそう具体化していくために立憲野党との政策協議を積みかさねていきたいと考えてい」ると表明し、市民の粘り強い政治参加を呼びかけています。
今後の市民連合の活動方針について
参議院選挙期間中、自公連立与党が「憲法改正は主要な争点ではない」と繰り返していたにもかかわらず、安倍政権やその影響下にあるメディアは選挙後にわかに、あたかも憲法改正が既定路線であるかのように有権者をあざむいています。
私たち市民連合は、改憲そのものを自己目的化するような倒錯した思考を拒絶し、個人の尊厳を擁護する政治の実現をめざして、ひきつづき安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めてまいります。
各種世論調査を見ても明らかなように、主権者たる国民は憲法改正を喫緊の課題とはとらえておらず、改憲論議を勝手に進めていくことを国会議員に委任したとは到底言えないことから、安倍政権率いる「改憲勢力」は、今後、市民とともに共闘してきた立憲野党(民進党、共産党、社民党、生活の党)の分断を図り、改憲発議や国民投票と連動させるかたちで衆議院の解散総選挙を仕掛け、民主的正統性や立憲主義の見せかけを調達しようとする可能性があります。
そこで、私たち市民連合としては、ひきつづき全国各地の市民運動と連携しつつ、来るべき衆議院選挙における小選挙区での野党共闘の取り組みを後押しするとともに、個人の尊厳を擁護する政治をいっそう具体化していくために立憲野党との政策協議を積みかさねていきたいと考えています。私たちの代表を一人でも多く衆議院に送り込むために、主権者たる市民の皆さんの粘り強い政治参加を呼びかけます。
2016年7月26日
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合