2016年7月7日木曜日

07- 「音楽に政治、持ち込むな」に呆れる (さくら通り法律事務所)

 恒例のフジロック(7月22日~24日)に、今年は「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基さんが出演するということですが、早速ネット右翼から「音楽に政治を持ち込むな」「音楽を政治利用するな」の声が出ているということです。
 安倍政権の別動隊だから当然・・・ともいえるのですが、勿論大間違いの主張です。
 
 「さくら通りの法律事務所」が、「『音楽に政治、持ち込むなに呆れる」とするブログを載せましたので紹介します。
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「音楽に政治、持ち込むな」に呆れる
さくら通り法律事務所 2016年7月5日
 
毎日新聞  2016年7月5日 東京夕刊
 「音楽に政治を持ち込むな」「音楽を政治利用するな」。
この夏、フジロック・フェスティバルに学生らの団体「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基さんの出演が発表されると、こんな批判がネット上にわき起こり、大きな論争となった。
のだそうだ。
 
フジロックは7月22~24日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される。奥田さんが出演するのは、2011年以来、脱原発など社会的なテーマでトークなどを行ってきた「ザ・アトミックカフェ」というステージだ。
勝手にやればいい。
 
出演が発表されたのは6月17日。すぐさまツイッターで「政治色持ち出すロックフェスとかキモすぎる」「純粋に音楽を楽しみたいのに終わったなフジロック」などの批判が数多く投稿された。
なんだ、これは。
 
最近、やたら報道されているビートルズ。あの音楽って、どうみても、圧倒的に政治的でしょ。で、それがインターナショナルで時代を超えたメッセージを持っているから、すごいんでしょ。クラシック音楽だってしっかり政治的だったりしているでしょ。
音楽は単なるお遊びの消耗品だとでも言うつもりか。
 
米国のニューヨークに暮らす音楽家、坂本龍一さん(64)に国際電話したら開口一番、こんな答えが返ってきた。
「音楽に政治を持ち込むことの是非? そんなのアーティストの自由です。聴く側は嫌ならフジロックに行かないとか、行ってもそのステージに近寄らなければいい。なぜ問題になるのかが分からないし、問題になる日本社会にむしろ問題を感じます」
同感。というか、当ったり前でしょ。
 
EXILEは、ライブ会場に安倍晋三首相が現れたことで13年、話題となった。AKB48はメンバーが一昨年夏、自衛隊のテレビCMに登場した。
それこそ、政治的だけど。ま、いいか、なのか。
その政治的センスってなんだ?
 
今回の論争で「純粋に音楽を楽しみたいだけなのに」という意見が広く共感を集めた
ということらしいが、なに、その純粋、って。
 
純粋ほど胡散臭いものはない。まるで、視野の狭さを威張っているみたいな倒錯。
みんな、裸なら恐いもの無し。裸の王子様、王女様だらけ、ってことか?
こんなことじゃ、日本は国際社会で意味のある役割なんて果たせっこない。