沖縄県東村と国頭村に広がるヘリパッドの建設工事に抗議する市民らは、27日も東村高江の「N1地区」ゲート前で集会を開き、のべ150人以上が集まりました。
集会では衆参両院の県内小選挙区、県選挙区から選出の全議員のほか、県議会与党会派・おきなわから5人の県議や市町村議会議員も参加しました。
沖縄県議会は26日、21日に可決したヘリパッド建設に関する意見書を、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に提出し、建設工事を即時中止するよう要請しました。
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米軍ヘリパッド建設抗議 高江に150人結集 県選挙区選出の衆参議員そろう
琉球新報 2016年7月27日
【ヘリパッド取材班】 東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設工事に抗議する市民らは、27日も午前から東村高江の「N1地区」ゲート前で集会を開き、抗議の意志を確認し合った。正午までにのべ150人以上が集まっている。
同ゲートには資材を積んだと見られる大型ダンプカーが午前中だけで少なくとも6台入っていった。
集会では衆参両院の県内小選挙区、県選挙区から選出の全議員がそろい、あいさつした。伊波洋一参院議員と26日に新会派「沖縄の風」を結成した糸数慶子参院議員は「議会内外問わず沖縄の風、平和の風を吹かせていきたい」と誓った。
県議会与党会派・おきなわから5人の県議の他、市町村議会議員も次々とあいさつした。平良昭一県議は「大衆運動が力ずくで押さえられようとしている。沖縄から現状を変えたい。その責任は私たち県議にある」とあいさつした。
26日に引き続き集会を訪れた社民党の福島瑞穂参議院議員は、高江で抗議する市民に対する政府の規制に「治外法権を許してはいけない。民主主義と自由を破壊しているんですよ」と批判、「みんなで励まし合って未来をつくっていきましょう」と述べた。
集会をとりまとめる沖縄平和運動センターの山城博治議長は、工事着手日の22日にあった機動隊との衝突について「激しくぶつかる一面ばかりが(報道で)茶の間に流れると『高江は危ない。庶民の運動じゃない』と思われるのが怖い」と、運動の広がりを懸念する場面もあった。
高江「ヘリパッド工事中止を」 沖縄県議会が国に意見書提出
琉球新報 2016年7月27日
沖縄県議会は26日、21日に可決した米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に関する意見書を、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に提出し、建設工事を即時中止するよう要請した。
沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は「北部訓練場の過半の着実な返還に向けて全力で取り組んでいきたい」と述べ、中止要請には応じられない考えを示した。
外務省沖縄事務所の川田司沖縄担当大使は「(ヘリパッド建設を)地元は賛成し、北部訓練場の返還を願っている」と答えた。
要請団の仲宗根悟団長らは東村高江で建設が強行されたことから「北部訓練場内に入り、ヘリパッドの運用状況を現地調査したい」と申し入れた。中嶋局長は「即答はできない」として後日返答する考えを伝えた。