2016年7月30日土曜日

6月の消費者物価0・5%下落 3年3カ月ぶりの大マイナス

 総務省が29日発表した六月の全国消費者物価指数は、前年同月比0・5%下落しました。
 このマイナス幅は異次元緩和=大規模な金融緩和に踏み切る前の2013年3月以来、3カ月ぶりの大きさで、下落は4カ月連続です
 「2年経っても2%の物価上昇を達成できなければ責任をとる」と、たしか黒田東彦日銀総裁は大見えを切った筈ですが・・・
 
 なお29日、GPIFの2015年度の運用損が53098億円だったと発表されました。これは参院選に影響しないように政府がわざわざ遅らせて発表したものです。
 アベノミクスで株高を演出するために国民の年金積立金を使うという、世界に例のない異常な運用をした結果がこの始末です。
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6月の消費者物価05%下落 4カ月連続マイナス
東京新聞 2016年7月29日 
 総務省が二十九日発表した六月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比0・5%下落の一〇三・〇だった。原油安を受けたエネルギー価格の下落が影響した。マイナス幅は五月の0・4%から拡大し、日銀の黒田東彦総裁が大規模な金融緩和に踏み切る前の二〇一三年三月(0・5%)以来、三年三カ月ぶりの大きさとなった。下落は四カ月連続
 日銀が掲げる2%の物価上昇目標とは大きな開きがある状況が続いている。
 品目別では電気・ガス料金やガソリンなどのエネルギーが11・8%の下落となった。テレビなど教養娯楽用耐久財は2・8%、エアコンなどの家庭用耐久財は2・6%それぞれ下落した。
 生鮮食品を除く食料は1・3%上昇したが、上げ幅は前月から横ばいだった。宿泊料は4・0%、外国パック旅行は14・2%それぞれ上昇した。
 全国の先行指標とされる七月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、生鮮食品を除く)は前年同月比0・4%下落の一〇一・四で、七カ月連続のマイナスだった。
 
 
GPIF 運用損5兆3098億円15年度
毎日新聞 2016年7月29日
 公的年金の積立金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は29日、2015年度の運用損が5兆3098億円だったと発表した。14年10月に投資比率(基本ポートフォリオ)を見直して株式での運用を倍増させてから通年の運用実績を公表するのは初めて。収益率はマイナス381%だった。15年度末時点の運用資産総額は134兆7475億円と2兆7294億円減少した。