2020年7月27日月曜日

都の重症者10日で4倍増 小池知事の無策で迫る医療パニック

 中国、韓国、シンガポールなどは無症状の感染拡大者を発見するため、数十万規模のPCR検査を行って拡大を抑えてきました。日本だけがれをせずに抑えられるわけがありません上昌広氏)
 小池都知事は、「夜の街」を強調し、若者が中心で重症者が少ないことを理由に「以前とは違う」と繰り返していますが、感染は幅広い年代に広がり、感染経路不明者が半数を超えています。重症者も、今月12日は5でしたが23日には21人と10日間で4倍に増えています。

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は、「国や都は、感染者が増えても『重症者は少ない』との認識ですが、タイムラグ(時間遅れ)に過ぎません。 今の感染拡大のペースからすると、今後、重症者ひいては死亡者はどんどん増えていく可能性があります」と述べています。

 PCR検査が遅々として進まない原因は基本的に厚生省(と分科会)にありますが、都にも出来ることがある筈です。無策で過ごしている間に医療崩壊が眼前に迫っています。

 日刊ゲンダイの記事と安倍首相のピンボケ発言(NHK)を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
都の重症者10日で4倍増 小池知事の無策で迫る医療パニック
 日刊ゲンダイ 2020/07/25
 24日、都内で新たに260人の新型コロナウイルス感染者が確認され、4日連続の200人超となった。これまで小池都知事は、「夜の街」を強調し、若者が中心で重症者が少ないことを理由に「以前とは違う」と繰り返してきた。ところが、ここにきて、感染は幅広い年代に広がり、重症者数も急増している。医療パニックが近づいている
◇  ◇  ◇
 23日、過去最多の366人の感染が確認された東京都。夜の街関連は47人、家庭や職場など夜の街以外が94人。感染経路不明は225人だった。20~30代が232人と6割超を占めるが、40~50代も2割(74人)に上る。
 都内の感染拡大は、もはや「夜の街」「若者」の問題ではなくなっている。

 すでに重症者は急増している。今月12日は5人だったが、23日には21人とわずか10日間で4倍に増えている。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。
国や都は、感染者が増えても『重症者は少ない』との認識ですが、タイムラグに過ぎません。通常、感染者数が増えて、およそ1カ月ほど遅れて、重症者数に反映されていきますからね。今の感染拡大のペースからすると、今後、重症者ひいては死亡者はどんどん増えていく可能性があります

確保病床わずか100
 都は重症者用の病床を100確保しているが、あっと言う間に満床になる恐れがある。さらに300床の確保を計画しているが、「ベッドが確保できても、スタッフまで揃えられるのか。例えば、コロナの患者は、通常の患者の1・5倍の看護師が必要です」(医療関係者)という。マンパワーが必要なのだ。コロナの通常病床も2700床の目標に対し、2400床どまりとなっている。小池知事は医療提供体制も「以前とは違う」と強調していたが、こんなに“脆弱”なのだ。

陽性率 危険水域7%に迫る
 検査人数に対する陽性者数の割合を示す陽性率も危険水域だ。一般的に、陽性率が低ければ、十分な検査が行われ、早期発見、早期治療ができているとされる。実際、中国、韓国、台湾、豪州などでは2%以下で死亡者の減少傾向がみられた。逆に、7%を超えた欧米では、死者が急増したケースもあった。都の直近1週間平均の陽性率は、5月末ごろは1%前後だったが、21日現在で67%と7%に迫っている。

「陽性率の上昇は、検査件数が少なく、実態を把握できていない表れです。感染を抑え込んだ中国、韓国、シンガポールなどは無症状のスプレッダー感染を広げる人を発見するため、数十万規模のPCR検査を実施しました。それをせずに、日本だけが抑えられるわけがありません」(上昌広氏)

 一時、1日800人近くの死者を出していたニューヨーク州は、1日7万件の検査体制を整備。誰でも無料で回数制限なく検査を受けられるようにし、早期の発見、隔離、治療を徹底した。その結果、ニューヨーク市では今月になって死亡者ゼロを記録している。感染者数人の日も出てきた。
 医療現場がパニックに陥るのは時間の問題かもしれない。


安倍首相「緊急事態再宣言は不要」検査能力強化で万全期す
NHK 2020年7月24日
新型コロナウイルスの新たな感染の確認が各地で相次いでいることについて、安倍総理大臣は24日夜、記者団に対し、再び緊急事態宣言を出す状況ではないとしたうえで、病院や高齢者施設での検査能力を強化し、高齢者などへの感染防止に万全を期す考えを示しました。

安倍総理大臣は24日夕方、総理大臣官邸で、菅官房長官とともに、西村経済再生担当大臣や加藤厚生労働大臣らと会談し、東京都内で24日新たに260人の感染が確認され、4日続けて200人以上となったことや、大阪府内では、これまでで最も多い149人の感染が新たに確認されたことなどについて報告を受けました。
このあと安倍総理大臣は、記者団に対し、「確かに感染者数が増えており、高い緊張感をもって注視している。しかし、専門家が話しているように、前回とは状況が異なり、いま再び緊急事態宣言を出す状況にはないと考えている」と述べました。
そのうえで、「検査能力にはまだ余裕があるので、都道府県と連携して、陽性者の早期発見、早期治療を進めていく。そして次が重症化の予防だ。病院や高齢者施設における検査能力を強化し、リスクの高い基礎疾患のある方や高齢者への感染防止に万全を期していく」と述べました。

そして、「国民の皆さんには、いままさに4連休の中日だが、ぜひ、『3つの密』を回避する、あるいは大声を出しての行動を控えるなど、感染を予防する行動を徹底していただくよう改めてお願いする」と呼びかけました。