2020年7月6日月曜日

コロナウイルス戦略 突然危険になったコロナウイルス 

 コロナ禍は世界規模ではごく最近も1日当たりの感染者発生数が過去最大を示すなど、パンデミックスが加速中です。
 新型コロナウイルス感染症は19年11月22日、中国武漢市(湖北省)で最初の症例が確認されました。
 それに先立つ10月18日から27日にかけて武漢では世界の軍人による競技会が開かれ、軍からは競技者172名を含む総勢369名が参加しました。
 また同じく10月18日にはニューヨークでビル・ゲイツ財団(略称)の主催で「イベント201」が開かれ、コロナウイルスが全世界で流行するというシナリオのシミュレーションが行われました。
 そんなこともあり、当初から感染症への米国の関与を憶測する記事が週刊誌やネット上に載りました。
 米国は、武漢市を含め世界中に生物兵器につながる感染症研究所を配置しています。そういう中でトランプの様に中国主犯説を唱えるのは、中国がわざわざ自国内に感染を広げる筈がないので無理なことでした。

 櫻井ジャーナルが、米国の「コロナウイルス戦略」にまつわる記事を出しましたので紹介します。
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21世紀に入って突然危険な存在になったコロナウイルス
櫻井ジャーナル 2020.07.04
 社会を収容所化し、世界をファシズム体制へ導く口実として使われている病原体の名称はSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)。「2」がついているということは「1」がある。そのSARS-CoV-1(あるいはSARS-CoV)は2002年から03年にかけて中国を中心に感染者が出たSARS(重症急性呼吸器症候群)の原因ウイルスである。
 はるか昔からコロナウイルスは存在するが、いわゆる風邪を引き起こす病原体にすぎなかった。つまりコロナウイルスは広く存在、大きな問題を引き起こしていない。新型コロナウイルスをPCRテストで検出できないと言われている一因はそこにある。

 風邪の原因というコロナウイルスに対する見方を一変させる出来事が2002年にあった。SARS-CoV-1の出現だ。アメリカのジョージ・W・ブッシュ政権がネオコンの戦略に基づき、イラクを先制攻撃してサダム・フセイン体制を倒そうとしていた頃の出来事である。
 バラク・オバマ政権がDIA(国防情報局)の警告を無視してサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を主要戦闘員とするアル・カイダ系武装集団を支援、シリアのバシャール・アル・アサド政権を倒そうとしていた2012年、サウジアラビアで新型コロナウイルスによる病気が出現した。そのウイルスはMERS-CoVと呼ばれ、呼吸不全になる患者もいる。

 人類と共存してきたコロナウイルスが21世紀に入り、突然危険な存在になったのはなぜかと考える人は少なくないだろう。コウモリやヒトコブラクダが感染源だとされているが、そうした動物とも人類は共存してきた。何らかの人為的な操作があったのではないかと疑う人が現れても不思議ではない。実際、アメリカはフォート・デトリックを中心に、そうした研究を続けてきた。朝鮮戦争の際やキューバに対して実際に使われた可能性も高い。その​フォート・デトリックの施設が昨年夏、数カ月にわたって閉鎖されたことは本ブログでも紹介した。
 フォート・デトリックは日本の医学者との関係も深い。盧溝橋事件の直前、日本軍は細菌兵器の生体実験を目的とする部隊を編成した。加茂部隊や東郷部隊とも呼ばれたが、1941年からは第731部隊と呼ばれている。この部隊の隊長を1936年から42年、そして45年3月から敗戦まで務めたのは石井四郎中将、1942年から45年2月までは北野政次少将だ。
 生体実験は生物化学兵器を開発する一環で、その中枢は軍医学校、東京帝国大学医学部、京都帝国大学医学部。石井四郎は京都帝大医学部の出身である。日本の医学界そのものが細菌兵器の開発に関わっていたのである。医学界の中でも細菌兵器の研究開発に深く関わってきた人びとの人脈は国立感染症研究所(前身は国立予防衛生研究所)につながる。
 日本軍の降伏が間近に迫っていた1945年8月に部隊は関連施設を破壊して貴重な資料や菌株を運び出し、監獄に残っていた捕虜を皆殺しにした。日本へ逃げ延びた石井たちは1946年に入るとアメリカ軍の対諜報部隊CICの尋問を受けているが、厳しいものではなく、資料はアメリカ側へ引き渡された。尋問の過程でGHQ/SCAPの情報部門G2の部長を務めていたチャールズ・ウィロビー少将と石井は親しくなり、隊の幹部たちはアメリカの保護を受けるようになる。
 そのアメリカ国防総省は2008年からアルメニアに建設した研究所で病原体の研究を行い、09年からパンデミックの脅威を明らかにするという名目でUSAIDが​EPTプログラム​を始めたと伝えられている。言うまでもなく、USAIDはCIAの資金を流す仕組みの一部。そのプログラムの拠点になった国にはタイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、ベトナム、そして中国が含まれる。
 その中国における細菌に関する研究所として知られているのが中国科学院の武漢病毒研究所。米国テキサス大学のガルベストン・ナショナル研究所やカナダのNML(ナショナル細菌研究所)と共同で細菌に関する研究を実施、タミフルやレムデシビルを開発したギリアド・サイエンシズともつながっていることが知られている。NMLは2019年3月に中国へ非常に毒性の強いウィルスを秘密裏に運びこみ、中国当局から抗議されたとも伝えられた。
 ロシアは自国の周辺でアメリカが細菌兵器の研究開発を進めていると2013年に批判している。アルメニアのほかウクライナ、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギスタン、モルドバ、タジキスタン、ウズベキスタン、ジョージアなどの国に研究施設が建設されているという。

 中国とアメリカの研究機関が共同で細菌に関する研究を行っていた武漢で原因不明の肺炎患者が見つかった。WHOへその事実が報告されたのは昨年12月31日のことだが、その後、湖北省では11月17日に患者が出ていると確認される。
 武漢では10月18日から27日にかけて各国の軍人による競技会が開かれ、アメリカ軍からは172名が競技者として参加、代表団の総勢は369名だったという。その競技会開幕した10月18日、コロナウイルスが全世界で流行するというシナリオのシミュレーションがニューヨークで実施された。イベント201だが、その主催者はジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、WEF(世界経済フォーラム)、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団。
 そのシナリオによると、ブラジルの農場で感染は始まり、1週間で倍増するというペースで患者は増えて世界へ伝染、18カ月後には6500万人が死亡するとされている。
 このシナリオに比べて現在の犠牲者数はかなり低い。この数字に近づけるため、それなりの手段を講じる必要があると考えている人がいるかもしれない。