2020年7月12日日曜日

F35戦闘機を105機 2・5兆円 米が売却承認 1機「236億円」

 安倍首相がトランプに買わされたF35戦闘爆撃機105機の売却が米国務省で承認されました。売却額は推定231億ドル(約24800億円)で、予備エンジン110基や関連装備品を含めると1機あたり236億円になります。しんぶん赤旗が報じました。

 既報の通りF35戦闘爆撃機18年4月の開発試験終了時点で900以上の欠陥があり、19年5月時点でもまだ800以上の欠陥が残っていて、そのうち重大欠陥は13件という欠陥機です。そのうえ寿命は通常の戦闘機の4分の1しかないので、実質的な単価は上記した額の4倍近くになります。
 また同機はタイヤの寿命が短く、ステルス性を持たせるための塗装を高頻度で繰り返す必要があるなど、メンテナンス費用も極めて高額です。

 F35A機は、日本でも19年4月9日夜の夜間訓練中に、隊長機が三沢基地沖の海上に墜落する死亡事故が起きました。2ヶ月間捜索したもののフライトレコーダーは回収されずに、「空間識失調」に陥ったための操縦ミスで片付けられました。しかし夜間訓練では最もそれを警戒していた筈なので、大ベテランが本当にそんなミスを起こしたのかは疑問です。
 むしろソフトが未完成といわれ、800件以上の欠陥を持ちそのうち重大欠陥が13件もあるという機体に原因があったと考える方が自然です。

 ところでF35を爆買いした安倍首相は最近体調が悪く顔色が優れないということです。
 野党予算委の閉会中審査に出席するよう求めて、自民国対は「総理はお疲れだから休ませてあげないと」と応じないということですが、疲れているらしいのは本当のようです。
 どちらも短い記事なので併せて日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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351052・5兆円 米が売却承認 1機「236億円」
しんぶん赤旗 2020年7月11日
【ワシントン=遠藤誠二】米国務省は9日(現地時間)、F35ステルス戦闘機105機と関連機器の日本への売却を承認し、議会に通知しました。売却総額は推定約231億ドル約2兆4800億円)。米国の武器輸出制度であるFMS(有償軍事援助)に基づく日本への武器売却額としては過去最大で、米国の売却実績としても、2010年、サウジアラビアにF15戦闘機84機など総額294億ドル(約3兆1500億円)相当を承認したのに次ぐ超巨額です。

 売却されるのは、空軍仕様のF35A63機、短距離離陸・垂直着陸が可能な海兵隊仕様のF35B42機予備エンジン110基、関連装備品など。日本政府はこれまで、機体価格を1機116億円と説明していましたが、関連機器を含めると1機あたり236億円に膨張します。
 民主党政権時代にF35A42機の導入が決定されましたが、安倍晋三首相がトランプ米大統領の要求に応じ、105機の追加購入を決定。合計147機となり、将来にわたって財政に深刻な影響をおよぼします。
 一方、韓国政府もF35Aを導入しますが、米国への支払いを先送りし、新型コロナウイルス対策に充てています。米海兵隊も導入機数の54機削減を検討。日本政府も見直しが迫られています。


安倍首相の顔色に異変…髪乱れ生気なく党内に懸念広がる
 日刊ゲンダイ 2020/07/10
「顔色がヤバイ」――。このところ、テレビに安倍首相が映るたびに、自民党議員が心配の声を上げる。
 9日も官邸を退出する際にぶら下がり取材に応じたが、髪は乱れ、目に生気が感じられなかった。河井夫妻が公選法違反で起訴されたおとといのぶら下がりも顔色がドス黒く、表情はうつろ。しゃべり方もたどたどしく、ロレツがうまく回らないようだ。
「顔のシミも目立つし、覇気がない。とても解散なんて打てる体調ではないように見えるし、むしろ第1次政権の時と同様に、突然のブン投げもあり得るのではないかと、党内に懸念が広がっています」(自民党関係者)

 永田町では、安倍首相の健康不安について書かれた真偽不明のメモも出回っている。会食にも主治医が同行して不測の事態に備えているとか、実は歩くのもおぼつかなくてテレビカメラの前に出る時には医師団が神経を使っているというような内容だ。 
ドーランを塗っても隠しようがないほど顔色が悪いのは事実です。河井夫妻の件は大ダメージで、コロナ感染者増に豪雨被害も重なった。宴会は自粛、長い夏休みなのに趣味のゴルフもできず、ストレスをため込んでいるそうです。総理の持病である潰瘍性大腸炎にはストレスが一番よくないことが知られている。体調不安説について聞こうものなら、秘書官が色をなして否定するなど、周囲はピリピリしています」(官邸関係者)

 9日の朝日新聞によると、野党は予算委の閉会中審査に安倍首相が出席するよう求めているが、自民国対は「総理はお疲れだから休ませてあげないと」と、応じないという。
 そんなに体調が悪いのなら、ストレスフルな政界を引退して、治療に専念した方がいいのではないか。健康が心配だ。