2026年7月20日月曜日

高市首相 党首討論「嘘と居直り」 集中審議でも懲りずに「十八番答弁」

 常に虚言を弄して首相の座まで上り詰めた人間に慎ましさを要求するのは土台無理なことです。
 高市首相がG7会談に先立って巨額の投資を手土産に英国首相を訪問したときに「貴女が良い天気を連れて来た」とごく普通の挨拶をされると、小躍りして喜んだことが「奇異な反応」であるとして向こうの界隈では評判になったということです。
 またインドの首相が高市氏のことを「美しい妹」(プレティとか?)と呼んだことをわざわざ現地から当人が報告したのも呆れることです。2000年以上続いてきたカースト制を背景にしたインドの(深窓の)「美女」たちは、高市氏などとはまるで「その」レベルが違います。彼女の辞書には「儀礼的」は欠落しているようです。
 また彼女は頻繁にSNSを発信し、それを熱心な岩盤支持層が持ち上げることで「自己肯定感」に浸っているようですが、「ひと月万冊」の清水氏の情報によると最近のコメントは90%以上が「酷評」に変わったということです。
 で、それらを読むことに耐えられなくなった高市氏はコメントの分析をナント役人にさせるようにしたということで、そうなれば必然的に「肯定」の分しか報告されません。
 こんな風に、「嘘つき」の権力者の回りでは自らが率先して「虚偽の安楽な世界」に浸るだけでなく、周囲もそのお膳立てをするという構造が必然的に構築されます。

 日刊ゲンダイに高市氏を批判する記事が載りました。直近の3つを紹介します。
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高市首相2カ月ぶり党首討論「嘘と居直り」のデタラメ60分…国民民主に猫なで声、公明には高圧
                         日刊ゲンダイ 2026/07/16
 今 国会は17日が会期末だ。国会を軽視する高市早苗首相が招いた審議ストップのツケは大きく、自民党が最優先する皇室典範改正案を含む法案が大渋滞。会期延長が不可避となる中で15日、党首討論が実施された。高市首相が外遊などを理由に6月はエスケープしたため、通常より15分拡大の60分。典範改正、食料品の消費税減税、物価高対策、そして高市首相が抱える一連の疑惑など、テーマは多岐にわたったが、見るべきところはなし。高市首相が性懲りもなくデタラメを重ねる1時間だった
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 トップバッターの国民民主党の玉木雄一郎代表は、長期金利急騰と円安加速につながった「骨太ショック」に言及。「原因をどのように認識していますか」と質問した。
 高市首相は口角を終始グイッと上げて玉木代表に応じつつも、「閣議決定もしていない政府のひとつの文書の原案がショックの原因だと思っておりません」と強弁。「リスクに耐性のある国づくりで今、絶好のチャンスが来ている。今やらなかったら経済は強くならない」とぐいぐい押し返し、「一緒にやりましょう。強い経済づくりは今ならできる」と呼びかけた。くみしやすい相手と見るや、上目遣いの猫なで声ですり寄る高市スタイルは健在だ。

中傷動画拡散疑惑には「身に覚えのないことを追及され大変心外」
 2番手で立った中道改革連合の小川淳也代表は完全にやり込められた。ペーパーに目を落とす高市首相に対し、「読み物を読まれていることは残念だ。自分の言葉でダイレクトにお答えいただきたい。ライブ感あるやりとりにご協力をいただきたい」とチクリとやり、中傷動画拡散疑惑への対応を「 国会は都合のいいことを聞いてくれる場ではない」と指摘したまでは良かった。
 しかし、減らず口の高市首相に「(小川)ご自身もメモを見ていられました」「内閣総理大臣としての答弁でございますから、ここはできるだけ正確にということでメモを用意してまいりました」と返され、委員会室は爆笑の渦。勢いづいた高市首相は「国会からお呼びがあれば国会に来て答弁をいたしており、答弁書も自分でしっかりペンを入れて懸命に誠実に答弁している」と従来の主張を繰り返し、「全く身に覚えのないことを追及され、大変心外だ」と例の調子で居直った。
 高市首相の地金が最も出たのは、公明党の竹谷とし子代表とのやりとりだ。円安物価高への手だてなどを求めた。すると高市首相は、持病の関節リウマチで痛めているという右手をぶんぶん振り回しながら、「高市円安かどうかわかりませんけれども、今やらなきゃいけないのは国際競争力を徹底的に強化し、供給力を強くすること」などと持論を展開。「強い経済をつくるための挑戦を続けさせて下さい」と論点をズラした。遡ること9カ月前、公明から三くだり半を突きつけられ、首相就任が危ぶまれた恨みは骨髄まで徹しているのがよく分かる。
 高市首相は女扱いされることに喜びを感じるタイプと見受けられる。ここはジェンダーフリーに「キングオブ嘘つき」と呼びたい。


国会で何も答えず悪法強行 高市早苗のふてぶてしさを支える内閣支持率の奇怪
                        日刊ゲンダイ 2026/07/17
                      (記事集約サイト「阿修羅」より転載)
 身勝手な解散、数々の答弁拒否などスッタモンダの挙げ句、国会終盤のドタバタ、ドサクサ紛れの悪法強行。
 役所の人事、骨太方針の閣議決定なども滞留し、国民生活は悲鳴をあげているのに、反省ゼロの鉄面皮。それを支える不思議な支持率の謎を分析
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 東京での無差別殺人を計画していた富山県の男(53)が今月12日、殺人予備の疑いで逮捕された。男の供述によれば、無差別殺人をすれば射殺されるか死刑になると考えたといい、その理由は「物価高による生活苦で死にたいと思っていた」だった。
 日銀が16日に発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」でも、消費者の不安心理が見て取れる。現在の暮らし向きは、「ゆとりがなくなってきた」が55.0%で3カ月前の調査から1.6ポイント上昇。1年後の物価について、現在と比べて「上がる」と回答した人は90.4%で、3カ月前から6.7ポイントも上昇し、過去最高を更新した
 経済無策の高市政権が、物価高対策そっちのけで皇室典範改正やら国旗損壊罪やらの国民生活に関係のない法律の実現に躍起になっているのだから、生活苦が増えるのは当然だろう。それなのに、高市内閣の支持率が下がらないのは謎だ。
 時事通信が10~13日に実施した最新の世論調査で内閣支持率が49.0%(前月比5.3ポイント下落)となり、政権発足以来、初めて5割を下回ったしかし、全体的には低落傾向とはいえ、いまだ半数が高市内閣を支持しているというのは、驚愕であり、奇怪でしかない。

200日あったハネムーン期間
 高市首相は、就任時や衆院選時こそ「物価高対策が最優先」と強調していたが、「飲食料品の消費税を2年間ゼロにする」という選挙公約の議論は国民会議に丸投げ。そのくせ、「睡眠がとれない」ほど忙しいはずが、首相の義務を放棄し、国会答弁には嫌がって出てこない。秘書が誹謗中傷動画を拡散した疑惑についても、陳述書で逃れようなどという姑息な手段に出て、野党から総スカン。国会空転を招いた。
 歴代首相と比べても前代未聞の唯我独尊で、思い返してみれば、今年2月の解散総選挙も身勝手極まりないものだった。新年度予算の年度内成立が難しくなるのに、高支持率をバックに「今なら勝てる」で踏み切ったのだ。
 そうしたデタラメのオンパレードで国会終盤に法案は大渋滞。ドサクサ紛れで成立を強行するのは、国旗損壊罪、皇室典範改正、副首都創設といった悪法だらけ。国旗損壊罪法案は、憲法学者が国会で「違憲」と断罪し、刑事法学者ら140人超が「表現の自由が制限される」として反対声明まで出すようなシロモノだ。
 高市のアタマの中には、支持層である右派の人気取りと、連立政権を組む日本維新の会への配慮しかなく、その結果、国会を大混乱に陥らせたのに、それでも反省ゼロの鉄面皮。これほどのふてぶてしさにもかかわらず、依然、5、6割台の高い支持率を維持し続けているのはなぜなのか。摩訶不思議としか言いようがない現状について、世論研究が専門の明大教授の井田正道氏(計量政治学)に聞いてみた。
「一般的に新しいリーダーは誕生時に高い支持率となり、その後、落ちていく。米国などでは、高支持率のハネムーン期間は100日と言われます。高市首相の場合、首相就任こそ昨年10月でしたが、今年2月に解散総選挙をやったことで、仕切り直しとなり、ハネムーン期間が5月末まで続いていたと見ることができます。また、これまでの首相が打ち出さなかった積極財政や消費税減税が好感されており、なかなか進まなくとも、まだ失望には至っていない。期待が残る分、支持率の下落を食い止めているのではないかと見ています」

私の言う通りにしないと人事はやらせない
 高市の無理筋強行と国会終盤のドタバタで「骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)」の閣議決定や役所の人事も滞っている。
 当初、消費税減税の方針を6月中にとりまとめ、骨太に書き込む予定が、消費税減税は迷走。そのうえ、骨太は6月末の経済財政諮問会議で示された原案から修正を繰り返すあり得ない事態となり、閣議決定がズルズルと遅れているのだ。
 原案にあった「『強い経済』の実現に向けて、適切な金融政策運営が行われることも非常に重要」との文言が、日銀の利上げ阻止とマーケットに受け止められ、円安・債券安の「骨太ショック」が発生した。これを払拭するため、最終的に表現を和らげる他、日銀の独立性を尊重する姿勢を“脚注”に明示するのだという。骨太の閣議決定は来週21日になるらしい。

 霞が関の幹部人事の滞留も異常事態だ。
「人事に関しては例年、スクープ合戦になりますが、今年は6月末になってもどこの社も書かない。高市首相が『私が決める』と言っているし、内示の前に名前が出ると、高市首相の逆鱗に触れ、人事が覆される可能性があるので、どこも報道できないでいる」とは大手メディアOBの弁だ。
 ところが、高市本人はどこ吹く風で、15日の党首討論では「消費税減税の決定は8月頭でも間に合う」と言ってのけた。骨太の閣議決定後、幹部人事は7月末にズレ込みそうだ。
 元経産官僚の古賀茂明氏はこう言った。
「霞が関の人事は役所にもよりますが、次官や局長は通常、7月初めには出揃うその下の幹部は6月中旬ごろに内示です。まだ国会が開いているし、消費税減税の問題が残っているので、高市首相からすれば、『私の言う通りにしないと人事はやらせない』として人事を財務省のグリップに使っているような感じですね。なぜ内閣支持率が下がらないか? ほとんどの人は国会で今何が起きているかや政策テーマについて、あまりよく分かっていないのではないでしょうか

“推し活ブーム”がまだ続いている
 国会は17日が会期末だが、皇室典範改正と国旗損壊罪法案は参院本会議で成立する見通しの一方、副首都法案は参院に送付されたものの審議入りしていない。そのため与党は、会期を1週間か10日程度延長する方針だ。17日午後に行われる、高市出席の参院予算委員会集中審議の終了後、衆院本会議で延長を議決する。
 高市は口を開けば、「国会からの求めがあれば応じる」と言うくせに、衆院の集中審議の開催は今も中ぶらりんだ。国会で答弁せず、SNSでの一方的な投稿だけは積極的都合が悪くなると逃げるのに悪法を強行する。国民はいつまでこれを許すのか。世論はさじを投げないのか。内閣支持率が急落してもおかしくないのに、なぜそうならないのか

 法大大学院教授の白鳥浩氏(現代政治分析)はこう話す。
「首相としての姿勢や政策がどうあれ、やはり、戦後初の女性首相という事実は支持率を支える要素として大きい。頑張っているアピールも効いていると思います。男性の首相が『私は寝てない』と言ったら『ふざけるな』となるところ、高市首相の場合は『寝ないで頑張っているんだ』と好意的に受け止められる。“推し活ブーム”がまだ続いているのでしょう。高齢者の支持は落ちてきても、支えているのは若年層・現役世代と岩盤保守層だと見ています。若年層や現役世代には、記者会見を避けてSNSで投稿することが、『国民に対して直接メッセージを伝えてくれる新しいスタイルの首相』だとプラスに映っている面がある。さらにそれを補う形で、非常に保守的なナショナリズムに訴える高市首相を岩盤保守層が支えている。『あなたも日本人だろう。だったら日の丸は大事だよな』などと言われると反論しにくい。ただ、世代間の断絶が国民間の断絶に広がっていく可能性があるので、そこは注意する必要があると思います」
 自民党内ですら遠心力が働く高市を支えているのは世論の支持だけだ。高市政権で円安物価高が落ち着き、生活が楽になることはない。国民はよーく考えた方がいい


国会会期延長…高市首相を余裕シャクシャクにさせた“戦犯” 集中審議でも懲りずに「十八番答弁」全開まくしたて
                          日刊ゲンダイ2026/07/18
 疑惑まみれの高市首相が国会から逃げ回った結果、法案が渋滞したまま時間切れ。特別国会は17日が会期末だったが25日まで8日間の延長が決定。高市政権は政府提出の予防接種法改正案と建築物省エネ法改正案、議員立法の「副首都」創設法案と国民投票法改正案の成立を期す。何だかんだで「国論を二分する政策」をおおかた仕上げた高市首相は余裕綽々。17日の参院予算委員会集中審議でも野党の追及を適当にかわしていた。逃げ切らせたらダメだ。
 当初の会期末を迎えた17日は、採決ラッシュだった。政権爆誕の立役者である自民党の麻生副総裁が固執する改正皇室典範が成立。国旗損壊処罰法案、再審制度を見直す刑事訴訟法改正案なども通った。一方、国会正常化の条件だった会期内の集中審議の実施は参院のみ。衆院は24日に先延ばしされた。

蓮舫氏の畳みかけに「十八番」展開
 参院集中審議の野党トップバッターの立憲民主党の蓮舫議員は開口一番、「総理、国会への出席はお嫌ですか?」と直球を投げるも、高市首相は「嫌ではございません」といけしゃあしゃあ。蓮舫氏は集中審議出席時間が石破前首相の3分の1だと指摘し、「なんでこんなに少ないんでしょうか?」と畳みかけるも、高市首相は十八番の言い訳。「国会からお呼びいただいたらこうして来て、答弁書にもしっかり、自分でペンを入れながら誠実に答弁をさせていただいている」とまた言っていた。
 続いた田名部匡代幹事長は高市陣営がライバル潰しの中傷動画を拡散した疑惑に言及し、「木下(剛志公設第1)秘書の参考人招致を求めましたが、受け入れられませんでした。改めて一連の問題に関する集中審議開催を理事会でお取りはからいいただきたい」と要求。質問を続けたが、高市首相はそれをパスして「まず申し上げたいんですけれども、私も事務所も中傷動画の作成を第三者に依頼していない」「NHKの)中継も入ってますから、これは絶対に、私は他候補の誹謗中傷をしていない」と例の調子でまくし立てた

持ち時間の大半で持論を展開
 3時間の集中審議で最もひどかったのが、自民と連立を組む日本維新の会の猪瀬直樹議員だ。質疑者は通常、所属会派と名前のみを名乗るのに、「日本維新の会参議院幹事長の猪瀬直樹です」と入り、党幹部であることをアピール。社会保障国民会議で議論されている給付付き税額控除を「大阪城」に例えて、「大阪城を築きましょう」「大阪城を目指しましょう」と連呼。維新肝いりの副首都実現の宣伝に徹した。
 猪瀬氏は持ち時間16分のうち、13分も持論を展開。高市首相への質問は2回だけだった。審議時間を楽々消化した高市首相は「詳しく教えていただき、ありがとうございました」とニンマリ。同じ釜の飯を食う与党のお仲間とはいえ、度が過ぎる。野党がシャキッとしないと、高市首相の思うツボだ。