琉球新報 2015年11月1日
第14回「歴史認識と東アジアの平和」フォーラム沖縄会議が31日、「戦後70年、東アジアの平和を沖縄から考える」と題して宜野湾市の沖縄国際大学で開かれた。日本と中国、韓国の市民ら130人が来場した。中国の南京大学の張生教授は、東アジアの平和のためには沖縄を衝突の源ではなく平和の源にすることが必要だとした。県内からは琉球大学の島袋純教授と沖縄大学の若林千代教授が登壇した。1日まで開かれる。
基調報告をした韓国の大林大学の李智媛教授は歴史教育に介入する日韓の両政府を「過去を反省しない歴史認識を『愛国心』という名前でごまかしている」と批判した。東アジアの平和共存には、人間的な価値を基準にした共同の歴史認識が必要だと訴えた。
フォーラムは日中韓の学者らが共同の歴史認識を目指すことで、東アジア平和共同体実現の基礎を築くことを目的としている。2002年から3国の持ち回りで毎年開催しており、県内での開催は初めて。