2015年11月15日日曜日

15- 憲法の出前講座始まる

NHK NEWS WEB 2015年11月14日
安全保障関連法を巡る議論をきっかけに憲法への関心が高まっていることから、憲法学者などのグループが、13日夜、初めての一般向けの出前講座を東京都内で開きました。
憲法学者や政治学者が呼びかけ人となっている「立憲デモクラシーの会」は、東京・新宿区の早稲田大学で初めての出前講座を開き、立ち見も含めておよそ300人が集まりました。
1回目の講師を務めたのは東京大学で憲法学を教えている石川健治教授で、「個人の尊重」を定めた憲法13条を取り上げました。石川教授は、著名な憲法学者の考え方をもとに憲法13条の意義を解説し、「戦時中は国家を構成する『部分』として生きざるをえなかった国民が国家とは別に1人の生活者として存在する権利を認められた」と述べました。
 
講座に参加した大学院生の男性は「憲法が国の根幹にあるものだと気付くことができ、非常に有意義でした。これからも積極的に学んでいきたいです」と話していました。石川教授は「立場の違いにかかわらず揺るがすことができない憲法の考え方を、少しでも多くの人に伝えていきたい」と話していました。
このグループは来年5月にかけて10回余り、憲法学や政治学の出前講座や講演会を開くということです。